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15年の日本人クルーズ人口は4.5%減-国交省調査

  • 2016年6月7日

 国土交通省はこのほど、2015年の日本のクルーズの動向について発表した。船内で1泊以上宿泊するクルーズを利用した日本人旅行者数は、4年連続で20万人台を維持したものの、前年比4.5%減の22万800人と減少。一方、日本へのクルーズ船の寄港回数は中国からのクルーズ船の寄港増などにより20.8%増の1454回、訪日クルーズ旅客数も168.3%増の111万6000人となり、ともに過去最多を記録した。

近年の外航クルーズの利用動向(出典:国土交通省海事局外航課)
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 同省によると、日本人旅行者数の減少は外国船社の配船数の減少にともなう日本発着外航クルーズ数の減少や、日本船社の海外長期クルーズ数の増加にともなう合計クルーズ数の減少が影響したという。乗・下船地または寄港地のいずれかに海外が含まれる外航クルーズの利用者は3.0%減の13万3700人で、このうち外国船社運航船は2.4%減の12万3700人、日本船社運航船は9.1%減の1万人となった。

 外航クルーズの人泊数は0.2%減の122万8900人泊。平均泊数は9.2泊で、13年よりも1.8泊、14年よりも0.3泊増加した。宿泊日数の内訳は5泊から7泊が44.7%の5万9800人と最も多く、次いで8泊から13泊が24.5%の3万2700人、1泊が10.8%の1万4500人だった。

 利用目的ではレジャーが99.9%を占め、残り0.1%は官公庁や市民団体などによる「交流」となり、14年に引き続き団体旅行やセミナー、インセンティブは含まれていない。同省によると、外国船社は詳細な目的が把握できないため、便宜的にすべてレジャーとして集計しているほか、日本船社については団体旅行などを中心に使用された商船三井客船の「ふじ丸」が、13年に引退したことなどが影響しているという。

 外航クルーズを海域別シェアに大きな変化はなく、最もシェアが高いのはアジアの49.2%、次いで黒海などを含む地中海が13.8%、北欧・バルト海が12.1%だった。そのほかカリブ海は4.7%、アラスカが1.9%となった。

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