15年の日本人クルーズ人口は4.5%減-国交省調査

  • 2016年6月7日

▽国内クルーズ利用者は6.8%減、訪日は168.3%増に

 乗下船地および寄港地のすべてが日本国内となる国内クルーズの利用者は、前年比6.8%減の8万7100人で、人泊数は12.2%減の23万5800人泊。平均泊数は2.7泊で13年よりも0.1泊、14年よりも0.2泊減少した。宿泊日数の内訳は2泊が26.6%の2万3200人と最も多く、次いで1泊が26.9%の2万3400人、3泊から4泊が26.6%の2万3200人。利用目的はレジャーが最も多く92.9%を占め、その他は団体交流が4.4%、インセンティブが1.0%、セミナーが0.9%、交流が0.8%となった。

 日本へのクルーズ船の寄港回数は中国からのクルーズ船の寄港数増加などにより20.8%増の1454回に。このうち外国船社の寄港数は過去最高となる47.8%増の965回で、港湾別では1位が博多港の245回で147.4%増、2位が長崎港が128回で82.9%増、3位が那覇港の105回で54.4%増となった。博多港と長崎港は昨年に続き1位、2位となった。

 日本船社の寄港回数は11.3%減の489回。港湾別では1位が横浜港の88回で10.2%減、2位が神戸港の55回で19.1%減と上位2位が減少した一方、3位は名古屋港の30回で11.1%増と前年を上回った。


 このほか、訪日クルーズの利用者数は168.3%増の111万6000人となり、前年の過去最高記録を大幅に更新。国土交通省が「観光立国実現に向けたアクション・プログラム2015」で20年の目標数としていた100万人を、5年前倒しで達成した。政府は今年3月に策定した「明日の日本を支える観光ビジョン」で、20年までの目標数を500万人に改定している。

 なお、外航旅客定期航路の日本人乗客数は18.6%減の140万9000人で、方面別では韓国が19.4%減の135万4000人となった。