インドネシア、観光予算を3倍に-ゴルフなどスポーツ訴求
インドネシア共和国観光省はこのほど、都内でゴルフをテーマにしたセミナーを開催した。来日した同省アジアパシフィック地区セールスプロモーション担当副部長のジョルディ・パリアマ氏は本誌の取材に応え、「16年は全世界向けの観光予算を3倍に増やし、日本市場についても3倍にした」と説明。積極的にプロモーションを展開していく姿勢を示した。日本へのセールスミッションをテーマごとに実施するほか、9月の「ツーリズムEXPOジャパン」などの展示会に積極的に参加。旅行会社向けのファムトリップも回数を増やす。
インドネシアでは2014年に、ジョコ・ウィドド氏を大統領とする新たな政権が発足。新政権は積極的な観光振興策を展開しており、全世界からの訪問者数の目標として16年に1200万人、19年に2000万人を掲げている。16年の日本人訪問者数は、前年比11.8%増の55万人をめざす。
パリアマ氏は「観光政策の一環として、スポーツ振興を積極的におこなっている」と語り、特に日本市場では、人気の高いゴルフとダイビングに注力していく方針を語った。同氏は「インドネシアがゴルフのデスティネーションの1つであることを知ってもらいたい」と述べ、同国には約150ヶ所のゴルフコースがあることや、ゴルフによって訪問地域の多様化をめざす考えを説明。同国大使館公使参事官のリッキー・スヘンダール氏も「ゴルフはさまざまな人に興味を持ってもらえる有望な観光素材」と語り、日本人訪問者数の増加に期待を示した。
このほか、セミナーではインドネシア・ゴルフ場経営者協会開発部長のアントニー・チャンドラ氏が各地のゴルフコースを紹介。「インドネシアは山、街、海、丘など、さまざまな特徴的なゴルフコースが楽しめる」と多様性をアピールするとともに、国際基準を満たしたコースが多くあること、クラブハウスでインドネシア料理を楽しむことができることなどを紹介した。