カナダ、建国150周年へプロモ加速-RVC2016(1)
日本では「カナダシアター」を核に訴求
東京に体験型テーマパークも
4月下旬にカナダのケベック州モントリオールで開催された同国最大の旅行商談会「ランデブーカナダ2016(RVC2016)」では、カナダ観光局が17年度までの2年間の活動予算として、新たに5000万カナダドルを確保したことを発表した。同局は17年のカナダ建国150周年に向けて、日本を含む全世界に対しプロモーションを加速していく方針。新たなテーマとして、18歳から34歳までのいわゆる「ミレニアル世代」の旅行促進と、先住民文化を観光素材とした「アボリジナル・ツーリズム」の開発にも注力していく。
日本市場は好調に推移、ミレニアル世代の増加めざす
RVCで同局社長兼最高経営責任者のデービッド・ゴールドスティーン氏は業界誌のインタビューに応え、日本市場は好調に推移している旨を説明。その理由として、「航空アクセスの拡大やカナダドル安に加え、ポータルサイト『カナダシアター』をはじめとしたマーケティング・キャンペーンが功を奏した」と語った。
同氏は15年の日本人の出国者数が4.1%減の1621万3763人と前年割れとなるなか、カナダへの旅行者数が6.2%増になったことを高く評価した。この傾向は今年も続いており、1月の実績も0.2%増と増加を維持している。ゴールドスティーン氏は「17年に向けてさらに成長のレベルを上げていきたい」と語り、建国150周年に向けたプロモーションを強化するとともに、将来のリピーター育成のためにも日本のミレニアル世代の旅行者を増やしていく考えを示した。