日系2社、2月の国際線旅客は9.2%増、利用率は0.3ポイント減
日本航空(JL)と全日空(NH)の2016年2月の運航実績で、2社合計の国際線旅客数は前年比9.2%増の132万8958人となった。座席供給量を表す有償座席キロ(ASK)が13.1%増だったところ、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は12.7%増に留まり、利用率は0.3ポイント減の74.0%となった。
企業別で見ると、旅客数はJLが2.4%増の64万5242人、NHが16.5%増の68万3716人に。3ヶ月連続でNHがJLを上回った。利用率については、JLはASKが5.8%増、RPKが5.0%増となり、0.6ポイント減の77.0%に。NHはASKが20.1%増、RPKが20.8%増で、0.4ポイント増の71.5%となった。
方面別では、JLの旅客数は東南アジアが最も多く、3.8%増の26万1829人。前年からの伸び率では、太平洋が12.9%増の16万678人と最も増加し、次いでオセアニアが5.1%増の1万3640人、グアムが4.5%増の1万2299人となった。利用率が最も高かったのはグアムで、0.8ポイント増の89.5%。伸び率を見ると、韓国が5.7ポイント増、東南アジアが1.4ポイント増、グアムが0.8ポイント増となり、中国と太平洋以外の方面はすべて前年を上回った。欧州は10.1%減の3万9057人で、利用率は前年並みの71.6%だった。
NHの旅客数に関しては、北米・ホノルルが23.2%増の14万3212人と最も増加。そのほかはアジアが16.2%増の48万7354人、欧州が3.3%増の5万3150人となり、全方面で前年を上回った。利用率についてはアジアが1.4ポイント減の75.6%で最も高く、そのほかは北米・ホノルルが1.3ポイント増の69.1%、欧州が1.0ポイント増の65.9%となった。