日本旅行業協会（JATA）はこのほど、エリア・スペシャリスト（A／S）の2016年度春期養成講座の申込受付を開始した。A／Sはデスティネーション・スペシャリスト（D／S）を改定して昨年度から開始した資格制度で、独自のeラーニング講座で反復学習や復習テストを実施。春期の開講月は5月で、9月5日から14日までの期間に修了試験を受け、正解率が70％以上に達した人をA／Sとして認定する。昨年度は1650名が受講しており、今年度は春期で700名、秋期で1100名の計1800名の受講をめざす。

　講座は「ヨーロッパI」「ヨーロッパII」「ヨーロッパIII」「アジアI」「アジアII」「北・南米」「ハワイ・マリアナ」「オセアニア・太平洋」の8つを設け、複数受講することができる。認定を受けるためには修了試験の合格に加えて、旅行会社での勤務経験、直近3年以内の渡航経験などに関する要件を満たす必要がある。

　1講座あたりの受講料は一般が1万4000円、学生が1万円。団体割引として、30講座以上の一括申し込みに対して3講座を、60講座以上に対して6講座を、90講座以上に対して9講座を、それぞれ無料で追加提供する。受付は4月1日までJATAのウェブサイト上でおこない、4月末に受講番号などのアカウント情報を発送する。

　なお、トラベル・コーディネーター（T／C）の春期養成講座の申込受付も、4月1日まで同様にJATAのウェブサイトで受け付ける。科目は「販売実務」「旅行地理」「コミュニケーション・スキル」の3種類があり、受講期間は販売実務と旅行地理が4ヶ月間、コミュニケーション・スキルが3ヶ月間。受講料は販売実務が1万6500円、旅行地理が1万4500円、コミュニケーション・スキルが1万5500円とした。各科目とも、受講期限以内にすべての修了試験に合格した人をT／Cとして認定する。