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長崎の旗松亭が民事再生法申請、負債22.2億円

  • 2016年2月3日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、長崎県平戸市の国際観光ホテル「旗松亭」の運営会社である旗松亭が1月29日、長崎地裁佐世保支部に民事再生法の適用を申請し、保全命令と監督命令を受けた。負債総額は金融債務約20億円を含む約22億200万円。申請代理人にはけやき通り法律事務所の平岩みゆき弁護士ほか4名が、監督委員には佐世保総合法律事務所の山元昭則弁護士が選任された。

 同社は1949年に旅館業として創業し、69年にはホテル「旗松亭」を開業。総客室数は90室で、平戸の海を一望できる露天風呂に加えて、展望浴場や宴会場、会議室、スナック、ラウンジなどの設備を備えた。かつては昭和天皇皇后両陛下などの皇族も宿泊したこともあり、92年1月期には売上高約19億円を計上した。

 しかし、それ以降はアクセスの不便さや消費低迷などで業績が悪化。2015年1月期には売上高が約5億7600万円まで低下した。また、ホテルへの投資も負担となり、97年1月期以降は連続して赤字を計上。多額の累積赤字を抱えて事業継続が困難となり、今回の措置となった。なお、同ホテルは現在も営業を継続している。