日系2社、11月国際線旅客は6.9%増、利用率は74.9%
日本航空(JL)と全日空(NH)の2015年11月の運航実績で、2社合計の国際線旅客数は前年比6.9%増の127万9864人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)が7.6%増となった一方、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は11.8%増とASKの伸びを上回り、利用率は2.8ポイント増の74.9%に上昇した。
会社別で見ると、旅客数はJLが2.9%増の64万2168人、NHが11.1%増の63万7696人となり、先月に引き続きJLがNHを上回った。利用率については、JLはASKが1.7%増、RPKが6.3%増となった結果、3.4ポイント増の78.3%。NHはASKが13.2%増、RPKが17.3%増で、2.8ポイント増の74.9%となり、両社ともに前年を上回った。
方面別では、JLの旅客数は東南アジアが最も多く6.9%増の27万3971人に。前年からの伸び率は太平洋が11.1%増で最も高く、旅客数は16万4601人。次いでオセアニアが9.8%増の1万3575人で続いた。
利用率が最も高かったのはグアムで、7.2ポイント増の92.2%。このほか、オセアニアが7.2ポイント増の90.0%、東南アジアが7.0ポイント増の81.8%など、中国と欧州以外の5方面で80%超えを記録した。
一方、NHの旅客数は北米・ホノルルが25.7%増の15万8721人、欧州が12.4%増の6万4962人、アジアが6.2%増の41万4013人と全方面で増加。利用率については、欧州が10.4ポイント増の77.5%と最も高く、次いで北米・ホノルルが3.1ポイント増の72.4%、アジアが1.5ポイント減の69.4%となった。