「観光庁を知っている」は16.2%、9割超が訪日増実感-内閣府調査
▽7割超が経済活性化に期待、一方で3割が「治安面で不安」
訪日外国人旅行者数に関して、数年前と比べてどのような実感を持っているかを問う質問については、「増えた」が72.4%と最も多く、次いで「どちらかといえば増えた」が21.0%、「どちらかといえば減った」が1.5%、「減った」が0.3%となり、全体の約9割が増加を実感している結果となった。
また、訪日外国人旅行者の増加による良い影響としては「観光による消費が拡大し、日本経済の活性化につながる」と回答した人が65.4%に上り、最も多かった。以下は「街がにぎやかになり、地域経済の活性化につながる」が50.0%、「国際交流が進み、相互理解が深まる」が46.3%で続いた。
一方、訪日外国人旅行者の増加により困っていることに関しては、「治安の面から不安を覚えるようになった」が29.5%で1位に。次いで「マナーや文化慣習の違いなどから、外国人旅行者とのトラブルが増えた」が25.5%、3位は「外国語を話せないので、話しかけられてもコミュニケーションがとれない」が20.0%となった。
「訪日外国人旅行者を増加させるために重要だと思う施策」を問う質問では、「空港や駅、観光地、宿泊施設での外国語などによる案内・応接の充実」が51.7%と最も多かった。以下は「海外における日本の魅力のさらなるピーアール」が45.8%、「外国人にも対応した宿泊施設の整備」が36.3%、「空港と観光地間など、国内移動時の交通機関の整備・充実」が31.9%だった。