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日系2社、7月国際線旅客は9.3%増-NHが旅客数で初のJL超え

  • 2015年9月2日

 日本航空(JL)と全日空(NH)の2015年7月の運航実績で、2社合計の国際線旅客数は前年比9.3%増の140万7680人だった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は3.9%増だったところ、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は9.4%増となり、利用率は4.0ポイント増の79.5%となった。

 2社それぞれでは、JLが座席供給量を1.0%減としたが、それ以外の全項目は前年超え。また、NHは旅客数、ASK、RPKでJLを上回る結果となった。NHが旅客数でJLを超えるのは今回が初めて。利用率はJLが5.2ポイント増の81.3%、NHが3.0ポイント増の78.0%だった。

 路線別では、JLは旅客数において、東南アジアが訪日客の増加などにより14.9%増と2桁増加した。そのほか、オセアニアが8.8%増、大洋州が5.3%増、中国が2.0%増と前年超え。一方、欧州は2.5%減、グアムは6.6%減、韓国は23.9%減と下回った。

 利用率では、東南アジアが13.6ポイント増の79.6%と増加。ASKは3.4%減と絞ったが、RPKは16.4%増と増加した。また、中国も11.8%増の83.5%で2桁増となり、全方面のなかで最も高い利用率だった。減少したのは韓国と太平洋で、韓国はASKを18.4%減としたが、RPKは22.1%減と下回り、利用率は3.4ポイント減の72.7%に。太平洋線はASKを6.5%増としたが、RPKは4.8%増と届かず、利用率は1.4ポイント減の82.9%だった。


 NHは旅客数でアジアが16.3%増、北米・ホノルルが12.2%増と2桁増。欧州も7.9%増と前年を上回った。ただし、北米・ホノルルは成田/シアトル線の機材大型化でASKが16.8%増となったが、RPKは11.9%に留まり、利用率は3.4ポイント減の78.2%。このほか、欧州は6.8ポイント増の80.7%、アジアは7.5ポイント増の76.5%増とともに増加した。