アクセスランキング、エアアジア1位2位、韓国リカバリーFAMも

[総評] 今週はエアアジア・グループに関連する記事が上位2位を占めました。先週もエアアジアX(D7)の関空/ホノルル線が1位となっており、注目度の高い話題が続いています。

 今週の1位は、D7とタイ・エアアジアX(XJ)が運航する座席について、旅行会社経由での販売拡大をめざすサカリ・ロム氏のインタビューです。役職名は「ヘッド・オブ・ビジネスデベロップメント・ジャパン」といい、ロム氏の就任に合わせて新設されたものですので、それだけでも現在のエアアジアの流通への考え方が示されていそうです。

 記事の導入部でも触れましたが、ロム氏は日本市場や日本そのものへの理解が深い方で、実際にこのインタビューも完全に日本語でご対応いただきました。ロム氏と最初にお会いしたのは2009年にフィンエアー(AY)の日本支社営業総支配人として着任された際でしたが、当時からお上手だった日本語にさらに磨きがかかり、お若いころに日本にいらしたとはいえまったく驚くばかりです。

 そのロム氏がレガシーキャリアでのご経験をどのように活かし、LCCと旅行会社を結びつけるのか大変興味深く感じます。似たようなポジションの航空会社としては、スクート(TZ)とノックスクート(XW)が東南アジアの長距離専門LCCとしてあり、彼らも旅行会社への期待を積極的に表明しているところで、アプローチの方法や結果にどのような違いが出るか楽しみです。

 2位に入ったエアアジア・ジャパンの再就航も、グループ全体のネットワーク展開にとって重要な意味を持つでしょう。冬ダイヤでは、D7が新千歳/クアラルンプール線に就航しますが、エアアジア・ジャパンが拠点とする中部にはD7がすでに乗り入れており、これを繋げば訪日旅行者にとっては利便性が高まります。

 スカイマーク(BC)の再生計画案への投票も、本稿を書いている7月24日で締め切られるわけですが、今後しばらくは日本の空を大きく左右する話題が続きそうです。

 なお、今週はこのほか4位に大韓航空(KE)とアシアナ航空(OZ)がそれぞれFAMツアーを実施する記事もランクインしています。中東呼吸器症候群(MERS)の影響の払拭を目的としたもので、トラベルビジョンからも記者が参加しています。

 人間は得体のしれないものほど怖く感じるものだと思いますので、現状をきちんと理解すれば落ち着いた判断も可能となるでしょう。

 昨年末に民主化デモが大きく報じられていた香港を視察した際も、あまりにも影響がなさすぎて困惑したことを覚えています。私自身、韓国の日常生活が今どのようになっているか分からず、かすかに不安を感じないわけではありませんが、だからこそ記者からの報告が待ち遠しく思われます。(松本)


▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2015年7月第4週:7月18日0時~7月24日18時)
第1位
インタビュー:エアアジアX日本市場開発担当のサカリ・ロム氏(15/07/23)

第2位
新生エアアジアJが事業許可申請、16年春から中部拠点に(15/07/21)

第3位
エチオピア航空、成田/香港間の販売めざす-今夏目途に(15/07/21)

第4位
大韓とアシアナがそれぞれファムツアー、MERS後のテコ入れで(15/07/19)

第5位
現地レポート:カナダ、トロント/ナイアガラ間の新素材(15/07/21)

第6位
サービス連合が観光立国に向け提言-「現場からの声」強調(15/07/21)

第7位
JTB、PayPalとスマホでチケット購入サービス-レジャー事業に本格参入(15/07/23)

第8位
JTB、5月の海外旅行は7.4%減-団体は前年並みに(15/07/19)

第9位
ソラシドエア、宮崎/高雄間で初の国際チャーター、10月に計4便(15/07/19)

第10位
カザフスタン、日本人の短期ビザ免除を延長、17年末まで(15/07/19)