現地レポート:南アフリカ、雄大な自然と都会のコントラスト
自由への闘争の歴史を各地で体感
美しい自然やワイナリーも
南アフリカは雄大な自然とモダンな都市のコントラスト、多民族文化、ワインや食といった多様な魅力があるが、さらに民主化への道を歩んだ劇的な歴史とネルソン・マンデラ氏の足跡もこの国ならではの観光素材となっている。今回は南アフリカで開催された「INDABA(インダバ)2015」で訪れたダーバン、ポストツアーで訪問したケープタウンとヨハネスブルグ、プレトリアを紹介する。
国際会議都市ダーバン
市内観光やクルーズをオプションに
港町のダーバンはヨハネスブルグ、ケープタウンと並ぶ国際会議の開催地として知られるが、南アフリカの人にとっては1年中泳げるビーチやテーマパークがある屈指のリゾート地でもある。英国統治時代に労働者として入植したインド人も多く、19世紀終わりから20世紀初めにはマハトマ・ガンディーが住んでいた。
ダーバンでの会議や展示会の前後には、市内観光を組み入れるのがおすすめだ。砂浜のビーチが続くゴールデンマイルや、コンテナ港として南アフリカ最大のダーバン港を訪れるのも良い。サリーやスパイスを売るインド系の店が充実したビクトリアストリートマーケットでは買い物が楽しめるほか、市街地にはボタニックガーデンもある。
また、スポーツ施設にも恵まれ、2010年のFIFAワールドカップで日本が戦ったモーゼス・マブヒダ・スタジアムや、そのすぐ隣には1995年のラグビーワールドカップで会場となったラグビー場もある。そのほかゴルフ、水泳などの国際スポーツ大会の実績があり、ダーバンはオリンピック開催も視野にいれているという。このほか、アパルトヘイト時代の歴史を展示するクワムールミュージアムがあり、MICEのベニューとしても利用が可能だ。
自由時間のオプションのおすすめはヨットクルーズ。ウィルソン湾から出る船からは市街地とダーバン港の両方を見渡すことができる。天気が良い日はさらに爽快で、最高の気晴らしになる。チャータークルーズも盛んなので、グループ向けにアレンジするのも良いだろう。