楽天、朝ごはんフェスティバル参加受付開始-1000施設以上の参加めざす【PR】
楽天は楽天トラベルで9月に開催する「朝ごはんフェスティバル」の宿泊施設参加エントリー受付を開始した。同フェスティバルは、2010年から開催しており、今年で6年目のイベント。宿泊施設の朝ごはんをフックに、旅行需要の創出と宿泊単価の上昇につなげることを目的としている。楽天トラベル事業販売促進部イベントプランニンググループの田中彩加氏は「宿泊施設の最後の印象に残る“朝ごはん”の魅力をどうピーアールして魅力を伝えていくか」に力を入れていると説明。無料で参加できるため、宿泊施設には「(宿泊施設の)規模にかかわらず、全国的に魅力をアピールする場として活用してもらいたい」考えだ。
今年は地区予選を増やし、各地域からの宿泊施設の参加増をめざす。2014年は約1000施設が参加しており、今年は1000施設以上の参加が目標。6月22日に宿泊施設のエントリーを開始した。エントリーは同社のITC(インターネットトラベルコンサルタント)経由、または楽天参加施設の管理画面から受け付ける。
朝ごはんフェスティバルで宿泊増
スタッフの関係強化も
朝ごはんフェスティバルは、日本全国の宿泊施設の中から日本一の朝ごはんを決定するイベント。第1ステージとして、今年は7月下旬から、ユーザー参加型のウェブ投票をおこない、地区予選大会に出場する宿泊施設約35施設を決定する。地区大会から実演調理対決をおこない、審査員が実食をして審査を実施。9月に地区大会を開催し、それぞれ選ばれた1位の施設が11月に開催する頂上決戦で1位を争うこととなる。
1回目は約800施設が参加。当初はウェブ投票のみだったが、3回目からは頂上決戦を開始し、4回目からは東京、大阪で地区大会を追加した。5回目は地区大会を北海道、関東、中日本、近畿、九州・沖縄の5会場でおこない、年々規模を拡大。今年は新たに東北、中国・四国大会も開催する。また、今年は一般消費者に同イベントを見学してもらうことも検討中だ。
楽天によると、年々イベントが大規模化するとともに、メディアでの露出も増加。宿泊施設の認知度が高まり、大会出場により宿泊者数が大きく伸びた施設も多い。こうした効果は宿泊施設側にも認められてきており、施設側でも、毎年朝ごはんフェスティバルに向けたメニューの考案や、施設内での試食会など、頂上決戦をめざして戦略を練る会社も増加してきた。
また、宿泊施設内からは、朝ごはんフェスティバルをきっかけに、料飲部門と予約部門のコミュニケーションの機会が増え、スタッフ間の連携強化ができるようになったという声もあがった。朝ごはんをフックにした宿泊プランを作成する際、予約担当者が料理長と会議をするようになり、お互いが重要視するポイントを理解することで関係強化につながったという。
このほか、朝ごはんフェスティバルの順位などを料理長のKPIとする宿泊施設もあり、スタッフのモチベーションが高まる効果も出てきたとの意見もあった。
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