楽天、朝ごはんフェスティバル参加受付開始-1000施設以上の参加めざす【PR】
「下呂温泉 和みの畳風呂物語の宿 小川屋」は、下呂温泉にある総客室数85室の旅館。朝ごはんフェスティバルは2013年、14年と参加し、2年とも頂上決戦で1位に選ばれた。昨年は和食が世界無形文化遺産になったことを受け「和のおもてなし」と「医食同源、健康志向」をコンセプトにした薬膳メニューを導入。薬膳粥、鮎の一夜干しが好評を博した。
マーケティング部の山崎幸男氏は、朝ごはんフェスティバルの参加により、メディアでの露出が増えたことで集客に結びついたと評価。また、旅館内でもスタッフのモチベーションがあがっており、接客スタッフも「誇りを持って日本一(の朝ごはん)に見合うおもてなしに力を入れている」という。優勝したメニューは主にスイートルームで提供。朝ごはんフェスティバル優勝後、スイートルームの稼働率があがり、以前は繁忙期を除き平均で20%だったところ、75%となり、満室の日も出るなど効果を実感していると語った。
「ホテルエピナール那須」は那須温泉に位置する、大型リゾートホテル。フェスティバルへは2010年当初から参加しており、12年は頂上決戦の審査員特別賞、13年は頂上決戦3位、14年は東日本大会で審査員特別賞を受賞した。セールス&マーケティングWEB担当キャプテンの伊澤さゆり氏によると、朝ごはんはバイキング形式で提供しており、なかでも13年のウェブ投票のパン部門で1位をとったフレンチトーストが人気だ。
同氏はフェスティバルに参加し続ける理由を「そこに朝ごはんフェスティバルがあるから」と明言。頂上決戦終了後から、次のメニューを検討するほどの力の入れようだ。調理部門やマーケティング部門、料飲部門が協力して取り組んでいるという。今年は3月に新装開店したフレンチレストラン「メリメランジュ」の朝食を出す予定。伊澤氏は「いちごのフレンチトースト」をフックに優勝をねらうといい「朝ごはんフェスティバルで看板メニューを作り、それを目当てにお客様に来てもらえるようにしたい」と語った。
「伊豆・伊東 金目鯛の宿 こころね」は伊東市にある総客室数6室のペンション。2012年から3年連続で参加しており、14年には中日本大会に進出し、第3位を受賞している。アピールポイントは金目鯛の煮付け。オーナーの岸本昭男氏によると、金目鯛の煮付けと金目鯛のしゃぶしゃぶは夕食メニューで人気が高く、両方食べたいというニーズに応え、煮付けを朝ごはんでも選べるようにしたという。
岸本氏は「朝ごはんフェスティバルへの参加は朝ごはんを見直す良いきっかけになる」と話す。メディアの露出増により、新規顧客も取り込めたという。今年は地区大会出場をめざし、Facebookや動画を活用したプロモーションを展開。メニューの開発から動画で顧客に訴求していく。岸本氏は「やり方、創意工夫で小さなペンションでも戦っていけるということが(昨年)わかった」と話し、朝ごはんフェスティバルをきっかけとした認知向上、プロモーション活動に意欲を示した。
海外の朝食を紹介 訪日客向けメニューのヒントにも
今年は、朝ごはんフェスティバルと同時開催で新たな取り組みである海外の朝ごはんを紹介する「World Breakfast Festival」を実施予定。エキシビションという形で、地区大会を含む各会場に海外の朝ごはんを手がけるシェフを招き、料理の実演と試食をおこなう企画も予定する。
World Breakfast Festivalの開催は、今年、同社が海外15ヶ国を含む国内外の25地域でおこなった新春カンファレンスがきっかけ。田中氏によると、日本人旅行者は海外旅行で朝ごはんも重視している傾向があることがカンファレンスから読み取れたことで、開催を決めたという。
楽天では今後、World Breakfast Festivalを足がかりに、将来的には海外での朝ごはんフェスティバルの開催も視野に入れ、今後取り組みを進めていく方針だ。開催地は、台湾などのアジア圏を検討しているという。
また、海外の朝ごはんを国内イベントで紹介することで、参加施設が外国人の好む朝ごはんを学ぶことも可能。楽天では各施設のインバウンド対策にもつなげるとともに、イベントのさらなる広がりをめざしたいとした。