南ア、アフリカ全体で魅力を訴求-マンデラ氏や花などの素材提案
アフリカ全体の共通の魅力訴求
日本市場を引き続き重視、17年に直行便就航の可能性も
ビザ免除などの入国面で課題
改正入管法は制度の再検討も
インダバでは様々なテーマで「メディアトーク」が開催された。5月9日には観光大臣のハネコム氏、SATのCEOであるチュラニ・ンジマ氏、経済ジャーナリストのブルース・ウィットフィールド氏が参加したパネルディスカッションの模様がCNBCでテレビ中継された。
ディスカッションではウィットフィールド氏が「世界経済フォーラムの旅行・観光競争力指数で南アは徐々に順位を上げ、2015年報告書では48位だったが、ビザ免除などの“国際的オープンネス”の順位が低い」と指摘。これを受け、ハネコム氏は南アフリカに2014年に訪問した約1000万人の観光客のうち700万人はアフリカからの訪問であると説明。「大陸内の移動は非常に大事だが、ビザ緩和については、観光業の成長と安全保障の適正なバランスを保たなければいけない」と慎重な姿勢を示した。
また、「アフリカ旅行業の発展」と題して開かれたディスカッションでは、ンジマ氏が18歳未満の南アフリカ入出国に出生証明書が必要になる改正入管法について言及。「旅行業に大きな足かせとなるため、提言があるとしており、施行後に大統領が制度を再検討することになっている」と、改善の可能性を示した。
取材協力:南アフリカ観光局
取材:平山喜代江
取材:平山喜代江