ネパール、ネパール中部にて発生した大地震の影響‐続報6(カトマンズの観光地、及び人々の状況)
2015年4月25日の午後、ネパール中部にて発生いたしました大地震の影響に関し、現地にて支援ボランティアを行っている弊社スタッフより、カトマンズの観光地、、及び人々の状況について以下にご報告いたします。
■ ネパールの人々の状況
震災直後から、ネパール市民による奉仕活動はかなり自主的に、そして組織的に行われたようです。
被災者が運び込まれる病院をいくつもの団体が交代しながら掃除を行ったり、青壮年のグループが率先して支援物資の輸送を手伝うなどの活動が見られました。
あるネパール人は、今回の震災で多くのことを学んだと言っていたとのこと。
ボランティアで出会ったネパールの人々には、悲しみに打ちひしがれるままでなく、明るい未来を期待し、自らも率先して行動していく様子がうかがえたとのことです。
ネパール政府も震災の教訓を今後に生かし、耐震、危機管理、緊急対応などのガイドラインを作成してもらいたいと考えます。
まずはこれからやってくる雨季への対応が課題となっています。
■ ボーダナートの状況
世界最大級の仏塔ボーダナートの仏塔本体は、最上部がやや破損したものの、その他にほとんど被害は見られません。一方、隣に建つ小さな仏塔の上部が破損しています。
また周辺の商店などにも被害はなく、通常とほぼ変わらず営業しています。
通常は参拝者でにぎわっておりますが、地震後は閑散としている印象です。
ボーダナートに向かう途中の空き地に多くのテントが見られ、被災者が多いことを実感します。弊社現地スタッフの多くの自宅もボーダナート周辺にあり、全壊、破損しています。
既に報告したように、カトマンズにはプロパンガスの備蓄がかなりあったことから、価格は震災前と同じで、供給も安定しているとのことです。ただし、陸路が寸断された村には行き渡っていないとのことです。
■ パシュパティナートの状況
一部建物に亀裂が見られるものの被害はなく、参拝に訪れている市民も見られます。
なお、カトマンズでは、犠牲者への追悼をささげる人々の姿が数多く見られます。
現在、当該地域にご滞在中の方、またこれからお出かけ予定の方は、最新情報に十分ご注意ください。
なお、 エベレスト街道については問題ないとの報告が届いております。ネパールの復興のためにも皆様にお越しいただけることを願っております。
★ネパール大地震支援について
4月25日にネパールで起った大地震は、各地に大きな被害を与えました。
人的被害も8,000人を越える模様です。これら犠牲になられた方々には謹んでご冥福をお祈りいたします。
大地震の影響で全半壊した家屋も多く、大きな被害が無くても安全性への不安から多くの人達がテント生活を続けています。さらには、テレビ、新聞等で報道されている通り食料、水など生活物資が不足しており大変な困窮生活を強いられているようです。また、地方の山間部では、まだ被害の実態さえつかめていない状態です。
各国から支援の手が差し伸べられていますが、長く続く復興のためには少しでも多くの支援が必要と思われます。
当社は、主要山岳諸団体が進めている、日本山岳会の「ネパール大地震救援募金」に協力して参ります。
ネパール支援のため、多くの皆さまと心を一つにして募金活動を行っていきたいと願っています。
ご寄付いただいた金額の全部がネパールの被災者に直接届くよう、主要山岳諸団体と協力してまいります。
募金の詳細については、公益社団法人日本山岳会のホームページをご参照ください。