西鉄旅行、福岡発着バスツアーをベルトラで販売-グループで訪日強化
西鉄旅行はさきごろ、着地型ツアーを販売する「ベルトラ」と提携し、ベルトラのオプショナルツアー予約サービス「VELTRA.com」で同社の福岡発着バスツアー「バスハイク」の販売を開始した。西鉄旅行によると、バスハイクは現在ほとんどが西鉄旅行の直販で、九州県の顧客がメイン。販路を拡大することで、全体の取扱の1割を訪日客や関東、関西からの顧客にしたい考え。特に訪日客については、LCCを含む航空会社の路線増により増加傾向にあることから、今後力を入れていく。
西鉄グループでは2015年度の事業計画内で、収益基盤の拡大をはかるため、インバウンドの取り組み強化を重点テーマの1つとして掲げているところ。訪日外国人旅行者をターゲットとした商品やサービスの充実のため、バスツアーなどの観光コンテンツの展開・拡充を挙げており、今回のベルトラとの提携もその一環だ。
まずはVELTRA.comの日本語版に通年で21商品を掲載。バスハイクは地元の旬の味覚やイベント、花などの自然をテーマにした季節ごとの素材を扱うツアーであるため、2ヶ月毎に適したツアーを掲載していく。現在はベルトラの日本語サイトに掲載しているが、年内にはベルトラが展開する訪日旅行向けサイトでの掲載も計画しており、訪日客向け専用商品の造成もおこなう予定だ。
なお、西鉄グループの事業計画ではインバウンド事業について、海外へ向けた積極的なプロモーション強化をあげており、福岡と九州の魅力を伝える情報発信の実施のため、地方公共団体やジェイティービー(JTB)と連携する考えを示している。さらに、集客交流施設の開設についても検討していくとした。
このほか、アジアなどへの事業エリアの拡大に向けた戦略として、ホテル事業のアジア主要都市での新規出店を挙げており、2015年秋にソウルの明洞地区に「ソラリア西鉄ホテルソウル」をグランドオープンする計画。京都でのホテル開業も計画している。ホテル事業については商品・サービスの競争力強化のため、ブランド・業態の整備もおこなう。