観光庁が取りまとめた2014年第3四半期累計（2014年4月1日～12月31日）の主要旅行会社50社の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比1.8％増の3兆1807億6566万円、外国人旅行は33.1％増の856億6193万円と、いずれも前年を上回った。第3四半期のみでは、国内旅行が2.2％増の1兆890億472万円、外国人旅行は33.1％増の312億3206万円となった。

　企業別では、国内旅行で取扱額が最も多かったのはジェイティービー（JTB）15社計で2.9％増の7646億1600万円。2位は楽天で6.1％増の2804億5645万円、3位はKNT-CTホールディングス8社計で1.2％減の2738億381万円となった。外国人旅行でも、JTB15社計が26.6％増の388億7157万円と最も高く、次いで日本旅行が45.4％増の175億1468万円、KNT-CTホールディングス8社計が32.1％増の100億1128万円となった。

　前年からの伸び率を見ると、国内旅行はJTBグローバル・マーケティング＆トラベルが208.3％増の9億3151万円と3桁増。取扱額が100億円を超える企業では、エイチ・アイ・エス（HIS）が21.1％増372億4554万円、ジェイティービービジネストラベルソリューションズが7.1％増の186億9955万円となった。

　また、外国人旅行では近畿日本ツーリスト個人旅行が1万1605.9％増の1億2479万円と大幅に伸長。取扱額が10億円を超える企業では、HISが81.4％増の51億3960万円、阪急交通社が72.8％増の11億1285万円となった。

　募集型企画旅行のみの取扱状況では、国内旅行は取扱額が1.1％増の7606億3739万円、取扱人数は3.4％減の2716万756人で、単価は2万6771円から2万8005円に増加。外国人旅行は取扱額が33.3％増の38億6787万円、取扱人数は45.3％増の22万5493人で、単価は1万8690円から1万7152円となった。

　なお、海外旅行の取扱額は0.1％増の1兆7244億4783万円で、総額は1.6％増の4兆9908万7542万円となった。

▽12月単月の国内旅行は1.3％増、外国人旅行も24.9％増

　12月単月の国内旅行取扱額は1.8％増の3300億8413万円となった。観光庁によると、関西方面が引き続き好調という。一方、外国人旅行もビザ緩和により東南アジアからの旅行者が増加していることから、24.9％増の78億7580万円だった。

　企業別の取扱額では、国内旅行で最も多かったのがJTB15社計で3.3％増の818億9898万円。次いで楽天が6.1％増の311億2844万円、KNT-CTホールディングス8社計が2.6％減の268億178万円となった。外国人旅行でもJTB15社計が39.0％増の30億9294万円と1位。2位は日本旅行で21.7％増の16億1206万円、3位はKNT-CTホールディングス8社計で13.9％減の11億1196万円となった。

　また、前年からの伸び率を見ると、国内旅行はJTBグローバルマーケティング＆トラベルが1129.2％増の1億8617万円と4桁増。取扱額が10億円を超える企業では、JTB九州が26.7％増の89億3620万円、タビックスジャパンが14.1％増の17億6416万円となった。外国人旅行ではジェイアール東海ツアーズが328.5％増の1087万円と最も伸長。取扱額が1億円を超える企業ではJTB中部が162.1％増の1億5220万円、JTBコーポレートセールスが133.3％増の1億3024万円となった。

　募集型企画旅行のみの取扱状況では、国内旅行は取扱額が0.1％減の735億9729万円、取扱人数は6.0％減の274万6321人で、単価は1587円増の2万6798円。一方、外国人旅行は取扱額が65.1％増の4億2767万円、取扱人数が61.5％増の2万4037人で、単価は1万7406円から1万7792円となった。

　なお、海外旅行の取扱額は0.8％減の1875億6690万円となった。

▽主要旅行会社取扱概況（Excelファイル）
2014年度第3四半期累計
2014年度第3四半期累計（詳細データ）
12月単月

※海外旅行は別途記載（下記関連記事）