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東急電鉄、全販売店をJTBの「総合提携店」に-沿線シニアに照準

  • 2015年2月10日

 東京急行電鉄とジェイティービー(JTB)は2月10日、旅行部門における提携を強化すると発表した。今後は、東急電鉄が東京都と神奈川県で展開する旅行販売店「東急旅行センター テコプラザ」の全14店舗を、2016年3月を目途に「JTB総合提携店 東急トラベルサロン」に刷新。JTBのブランド力と幅広い商品ラインナップを活かし、沿線住民への販売強化をはかる。特に、沿線一帯で増加するアクティブシニア層に対し、質の高いコンサルティングでJTBの高価格帯商品などを訴求する。

 東急電鉄は1991年から「テコプラザ」のブランド名で旅行商品販売を開始。その後、2009年には、JTB商品をフルラインナップで取り扱う「東急トラベルサロン」の1号店をたまプラーザに開業している。2014年5月にはあざみ野のテコプラザを東急トラベルサロンの2号店にリニューアル。テコプラザでは幅広い層に向け、リーズナブルな価格帯の商品や価格訴求型商品なども提供していたが、これら2軒ではブランド力とラインナップに優れたJTB商品を導入し、なかでも高価格帯商品の評判が良かったことから、今回の全面刷新を決定したという。

 今後は3月のレミイ五反田店と武蔵小杉東急スクエア店の2軒を皮切りに、約1年間かけてテコプラザ全店舗をリニューアル。2016年4月以降は16軒全てを東急トラベルサロンとして展開する。東急トラベルサロンの各店舗には、JTBの出向社員数名が常駐してノウハウなどを共有。そのほか、東急線沿線のJTB店舗と合同で、説明会やイベントなども実施するという。

 なお、東急電鉄はJTBとの提携を今後も拡大し、将来的には増加する訪日外国人旅行者を、東急グループの商業施設や宿泊施設に送客したい考え。