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ANAHD、3Q売上高は過去最高、営利は29%増-国際線好調

  • 2015年2月1日

 ANAホールディングス(ANAHD)の2015年3月期第3四半期連結業績(2014年4月1日~12月31日)で、売上高は前年比9.1%増の1兆2972億円となり、過去最高を記録した。羽田の国際線2次増枠などで事業規模を拡大した航空事業を中心に増加したという。

 営業費用は事業規模の拡大に連動した燃油費などの増加で7.8%増の1兆2079億円と増加したが、需要の拡大もはかれたことで営業利益は29.3%増の892億円と2桁増に。経常利益は39.0%増の745億円、当期純利益は全日空(NH)の年金制度改革による99億円の特別利益を計上したことで57.2%増の523億円となった。ANAHD専務取締役執行役員の殿元清司氏は、「大幅な増収増益を達成した」と喜びを示した。

 航空事業は売上高は国際線が好調に推移し、8.7%増の1兆1242億円。機材による需給適合やコスト削減策が奏功し、営業費用を抑えたことで営業利益は25.0%増の782億円となった。

 国際線は旅客数が12.7%増の536万1000人、旅客収入は19.1%増の3541億円。長距離線の需要が好調に推移しており、中国やアジア路線などで旺盛な訪日需要を取り込んだことで、前年を上回った。座席供給量は20.4%増、旅客輸送量は17.3%増で、利用率は1.9ポイント減の72.1%だった。客単価は5.7%増となった。

 国内線の旅客数は1.0%増の3288万1000人。旅客収入は1.0%増の5232億円。需要に応じた機材変更で需給適合を推進するとともに、「旅割」運賃の水準のきめ細かい見直しで需要喚起に努めたという。座席供給量は1.7%減と減らしたが、旅客輸送量は1.6%増で、利用率は2.1ポイント増の64.1%だった。客単価は前年並みだった。

 マイレージや整備受託収入、バニラエア(JW)からの収入などで構成される、航空事業におけるその他の収入は10.0%増の1206億円だった。JWの旅客数は82万1000人、利用率は76.9%だった。

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