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香港、「GENERATIONS」を親善大使に、15年は「元気」アピール

  • 2015年1月26日

GENERATIONSメンバーとHKTB会長のピーター・ラム氏(左端) 香港政府観光局(HKTB)は1月26日、香港特別行政区政府商務経済発展省長官のグレゴリー・ソー氏が来日したことに合わせてレセプションを開催するとともに、2015年度の観光親善大使としてGENERATIONS from EXILE TRIBEを任命する式典を開催した。

 HKTBは2014年度にEXILEを観光親善大使として「エネルギッシュなイメージ」を打ち出してきており、HKTB日本局長の堀和典氏によるとGENERATIONSの起用はこれに続くもの。

 HKTBでは2015年度、2014年度から「香港食堂」キャンペーンで訴求している食の側面を継続して打ち出しつつ、「元気になる香港」をテーマにプロモーションを展開する計画。GENERATIONSにもこのテーマに基づいて香港を訪問してもらい、4月以降のテレビや雑誌での露出に繋げるとともに旅行会社の店頭で使用できる素材なども作成する計画だ。

▽14年は約108万人、15年は「2桁増」期待

 HKTB会長のピーター・ラム氏はレセプションの冒頭、2014年は香港の観光業界にとって厳しい環境であったとしつつ、日本からの訪問者数が「ポジティブな成長を遂げた」と語り、会場に集まった旅行業界関係者に謝意を表明。またソー氏も、ミッション団として香港の観光業界を代表する面々が揃って来日したことに触れ、「両国の観光業界間でのより親密なパートナーシップ」に繋げたいと語りかけた。

 堀氏によると、2014年の日本人訪問者数は11月までの累計で前年比3.5%増で推移しており、通年では108万人前後に落ち着く見込み。特に宿泊を伴う観光目的の訪問者は16%増と非常に好調に推移しているという。堀氏は2015年も、訪日需要の増加を受けて航空座席が2割増となる予測のもと、香港への日本人訪問者数も「2桁増を期待している」と意欲的だ。

ミッション団と来賓 プロモーションは、「旅行を商品としてではなく、体験として紹介する」ことを主眼に展開。テーマの「元気になる香港」では、食文化に加えて東西の文化の融合やレトロと現代の両極性、風水の開運スポットなど「まだ知られていない魅力を紹介していく」考えだ。

 また、気軽に街歩きを楽しめるツールの構築もめざす。具体的な進め方は未定だが、日本人旅行者の6割を占めるリピーターや香港在住の日本人から、ソーシャルメディアを通じておすすめスポットなどを募集することを検討している。

 このほか、堀氏は、2015年を日本旅行業協会(JATA)など団体や旅行会社、航空会社、メディアなどとのパートナーシップを強化する年とも位置付け。また、2016年に開通予定の「港珠澳大橋」によりアクセスの利便性が高まるマカオとの協力関係を深化し、日本市場での誘客を進めていきたい考えを示した。