国内旅行業況、2期連続改善-3ヶ月後はマイナス予想
日本旅行業協会(JATA)が11月7日から26日、会員各社に対し実施した旅行市場動向調査で、2014年10月から12月の国内旅行のDI値(※)は8となり、前期(2014年7月~9月)から7ポイント増加し、2期連続の改善となった。9月時点の予想も2ポイント上回っている。方面別では京阪神、東京、奄美・沖縄、九州の4方面でプラスとなった。団体旅行の上昇が継続し、シニアも続伸した。旅行会社によると、海外から国内へとシフトしている部分も見受けられるという。
業態別では、リテーラー2が12ポイント増と2桁増。インハウスが7ポイント増、リテーラー1月2ポイント増、国内旅行ホールセラーが1ポイント増と続いた。総合旅行会社は10ポイント減と減少した。
方面別では九州が10ポイント増の5とプラスに転じたほか、北陸が2ポイント増のマイナス17と増加した。プラスを維持したのは東京(含横浜、浦安)と京阪神、奄美・沖縄で、東京は前期並みの12、京阪神は8ポイント減も21となった。奄美・大島は13ポイント減の5で、減少幅は最も大きい結果となった。
団体旅行では全ての区分で前期を上回っており、招待・報奨が9ポイント増、教育が6ポイント増、職場とサークル・親睦がそれぞれ3ポイント増となった。一方、個人はファミリーが10ポイント減、OLが3ポイント減と減少。シニアは2ポイント増と2期連続の増加となった。
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※DI値は設問事項に対して「良い」、「普通」、「悪い」、「取扱なし」の4つを用意し、集まった回答を数値化するもので、設問事項に対する全体的なトレンドを量る指標となる。全ての回答が「良い」の場合はプラス100。JATA調査では、JATA会員会社の経営者などに対してインターネットでアンケートを実施し、業態、顧客層、方面別に業況判断をDI値を導出している。