インフィニ、スカイチームと業務渡航セミナー、新プロダクトなど紹介

  • 2014年12月1日

インフィニトラベルインフォメーション常務取締役の栗崎信寛氏  インフィニ・トラベル・インフォメーションはこのほど、スカイチームと共同で業務渡航セミナーとワークショップを開催した。同社常務取締役の栗崎信寛氏は冒頭の挨拶で、「スカイチームの各航空会社とは良好なお付き合いをさせていただいている」と述べ、拡大を続ける同アライアンスと今後も協力関係を強化したい考えを強調。スカイチームには今年3月にガルーダ・インドネシア航空(GA)が加盟して、現在の加盟航空会社は20社となっており、日本からの就航都市は177ヶ国・1052都市に拡大している。

 セミナーでは、スカイチームを代表して大韓航空(KE)の坂田哲彦氏が、最重要顧客向け優先サービス「スカイプライオリティ」について説明した。空港での優先チェックインや優先搭乗などができるもので、航空会社のアライアンスにより統一されたサービスはこれが初めて。現在は世界830の空港で展開しているという。

 また、新商品として今年の3月に発表した「ゴーラウンドアジアアンドサウスウエストパシフィックパス」を紹介した。同商品のコンセプトは「世界一周運賃のアジア太平洋地域版」。以前に販売していたアジアパスとは異なり、販売地域に制限がないため、日本での購入が可能となっている。そのほかには、企業割引プログラムの「スカイチームグローバルコントラクト」や、国際イベントのオーガナイザー向けプログラム「スカイチームグローバルミーティング」も紹介した。

 インフィニからは営業担当者が登壇し、航空会社のホスト移行と機能、プロダクト、サービスについて説明。航空会社のホスト移行については、航空会社だけでなく旅行会社についても利便性が向上することをアピールし、GDS変更の必要性はないことを強調した。

 プロダクトについては2015年リリース予定の、運賃規則が日本語対応になる「フェアリンガル」を紹介。旅程変更の多い業務渡航では、英語の運賃規則の確認作業が煩雑になるが、同商品は翻訳機能の搭載により日本語表記が可能になる。また、既にリリースしている「簡単見積もり作成GUI」にも適応する予定で、見積書の運賃規則欄も日本語表記となるため、出張者にはより分かりやすい案内ができるようになるという。

 あわせて、出張者のチェックイン状況や、チケットの利用状況などのステータスに関する問い合わせに対応するツールとして、発券代理店に限らずチケットのステータスの確認ができる「e-チケットステイタス確認GUI(仮)」も紹介。そのほかには、世界一周運賃の自動計算機能も2014年度中に完成する予定とした。

 なお、インフィニでは旅行会社のトレーニングも強化しており、定期的な訪問トレーニングはもちろん、オーダーメイドのトレーニングも実施しているという。この1年間で設定されたトレーニング回数は608回で、延べ受講者数は2631名に上る。

 セミナーに続き開催されたワークショップには、スカイチーム加盟会社のうち13社が参加した。インフィニでは今後も引き続き、業務渡航セミナーを開催していくという。