10月の出国者数は5.3%減の141.7万人、減少幅拡大

  • 2014年11月19日

 日本政府観光局(JNTO)によると、2014年10月の出国日本人数(推計値)は前年比5.3%減の141万7000人となり、5ヶ月連続で前年を下回った。下げ幅は1月の7.9%減に次いで、2014年では2番目に大きかった。1月から10月の累計では3.1%減の1415万人。

 11月18日の業界紙向け記者会見で観光庁長官の久保成人氏は、出国者数の低迷の理由について「基本的には韓国と中国の伸び悩みに尽きる」との見方を示した。今後は、韓国については12月に同国で開催する「日韓観光交流拡大シンポジウム」など、中国については16日の太田昭宏国土交通大臣の中国出張で観光交流の早期強化について合意したことなどを足がかりに、市場回復に取り組みたいとした。

 一方、訪日外客数は10月単月で37.0%増の127万1700人となり、1ヶ月間の訪日外客数として過去最高を記録した。1月から10月の累計は27.1%増の1100万9000人だった。