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JTB、14年度上期売上高は1.7%増-海外・国内で法人営業が牽引

  • 2014年11月17日

JTB取締役旅行事業本部長の細野顕宏氏  ジェイティービー(JTB)グループの2015年3月期第2四半期累計期間(2014年4月1日~2014年9月30日)の連結業績で、売上高(総額)は海外・国内旅行ともに団体旅行が牽引した結果、前年比1.7%増の6783億200万円となった。一方、利益面では商品サービスの強化を進めたことに加え、仕入れ環境の悪化などが影響し、営業利益は38.2%減の97億6300万円、経常利益は20.0%減の135億3800万円とそれぞれ減少した。四半期純利益はサンルートの売却益などにより、35.0%増の144億500万円となった。

 11月17日の決算発表会見でJTB取締役旅行事業本部長の細野顕宏氏は、仕入れ環境の悪化は、海外旅行については円安の影響など、国内旅行については訪日外国人旅行者の増加による宿泊施設の価格高騰などによるものと説明。今後は新たに設立したJTB国内旅行企画により、引き続き国内・訪日旅行の仕入れ体制一元化に努める考えを示した。宿泊施設については「買い取りや販売保証などリスクを取りながら」販売増につなげ、航空座席についても買い取りや各種チャーターなどに取り組むという。

 消費増税の影響については、第1四半期の売上高こそ伸び悩んだものの、第2四半期からは増収に転じたことなどから、「全体としては軽微な影響」と総括。今後の増税についても同様に、影響は軽微なものになるとの見方を示した。

 旅行売上高のうち、海外旅行は1.1%増の2785億4400万円。国内旅行は0.4%増の3002億4000万円で、訪日旅行や海外発海外などの国際旅行は18.9%増の402億1100万円だった。商事、出版、ホテルなど旅行以外の事業は0.7%増の593億700万円。売上原価については、海外旅行は2.1%増の2219億2900万円、国内旅行は0.9%増の2404億5200万円、国際旅行は21.4%増の327億5700万円となった。

 その結果、売上総利益は海外旅行が2.5%減の566億1500万円、国内旅行が1.6%減の597億8800万円でともに減少。国際旅行は9.1%増の74億5400万円と増加した。その他事業を含めた合計は2.4%減の1364億400万円。販管費は2.2%増の1266億4100万円だった。

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