ANAセールス、成田発チャーターでモンゴルツアー、全席ビジネスに
2020年までに外国人旅行者数200万人めざす
チャモロ文化のプロモーション強化、新ホテルの開設も
パンゲリナン氏によると、GVBは2020年までに渡航者数200万人をめざし「チャモロ文化のプロモーション強化」に注力する。チャモロ文化については、チャモロ文化の魅力を伝えるさまざまなイベントが開催されている点をアピール。例えば2014年5月27日にハイアット・リージェンシー・グアムで食のイベント「マイラ・タ・ファン・チェサ」を開催。
同イベントでは、料理の芸術性やチャモロ料理の促進などをおこなう「マイクロネシアン・シェフズ・アソシエーション」が主催しており、グアムのホテルやレストランで働くシェフが、グアム産の食材を使用したアペタイザー、飲み物、デザートを用意。地元で人気というチャモロ料理店「メスクラ」や「プロア」なども参加し、チャモロ料理を提供した。
※写真4チャモロ料理店「プロア」のシェフは、グアム産のサトウキビを使用しスイカやヘーゼルナッツをソーダで割ったジュースなどを提供。
また、シェラトン・ラグーナ・グアム・リゾート内のベイサイド・バーベキューでは、毎日実施するパフォーマンスのうち、週6日はチャモロダンスショーを開催。ショーでは、新しい生命や自然をテーマに古代チャモロ時代を表現した踊りと、恋愛やグアムの美しさなどをテーマにスペイン統治時代を表現した踊りを楽しむことができる。なお、同レストランでは、カメラマンが夕日を背景に写真を無料で撮影してくれるサービスも提供している。
※写真5シェラトン・ラグーナ・グアム・リゾートのベイサイド・バーベキューのチャモロダンスショー。写真はグアムで1番歴史の長いダンスチーム「Taotao Tano'」
このほか、パンゲリナン氏によると、チャモロ文化の歴史などを伝える「グアム博物館」がハガニア地区で建設中であり、早ければ年内にオープン予定だという。また、GVBの取り組みとして、日本ではチャモロダンスのダンスレッスンを「チャモロダンスアカデミー」として開催しており、チャモロの魅力をアピールしている。
なお、渡航者数200万人に向け、ピーク時のホテル客室不足が課題となっているところ。これについては、6月30日にオープンした全222室のロッテホテルと年内に開業予定の全419室のデュシタニ グアム リゾートで軽減される見込みだが、今後もグアムに投資が可能なホテルへの働きかけをおこなっていくという。
※写真36月30日にオープンしたロッテホテル。全222室で、チャペルや着席形式で350名収容可能な宴会場も設置
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MICEの取り込み強化、来年グアム最大のコンベンションセンター開業
GVBでは、今年4月に日本オフィスに新しくMICE専任のセールスマネージャーを設けるなど、MICEの取り込みも強化している。今回のスタディ・ツアーの視察でも各ホテルのバンケットホールやボールルームなどの視察を実施した。
※写真6ヒルトン・グアム・リゾート&スパのバンケット「The Gallery」。100名から150名の収容が可能
GVBによると、グアム内で最も面積の広いバンケット会場は、レオパレス・リゾート・グアム内にある「Zefiro」で、立席の場合約800名収容が可能。表彰式に使用されるなど、インセンティブでの利用が多いという。
※写真7レオパレス・リゾート・グアム内にある「Zefiro」。最大800人収容が可能で、インセンティブでの利用が多い
2015年内にはグアム最大となるコンベンション施設がオープン予定。年内に開業予定のデュシタニ グアム リゾート内にあり、広さは約1200平方メートルで最大1350名収容可能。
※写真8現在建設中で年内にオープン予定のデュシタニ グアム リゾート、グランドボールルームのイメージ。宴会場施設の開業は2015年を予定
また、アクロバットやマジックなどのパフォーマンスショーをおこなうサンドキャッスル・グアムでは着席形式で500名まで収容できる。ショーの貸し切りが可能なほか、ステージ内の設備を利用した表彰式や式典を実施するなど、インセンティブなどの団体にも柔軟に対応できそうだ。
※写真9サンドキャッスル・グアムを経営するバルディガ・グループの水陸両用車「ライド・ザ・ダック・グアム」はハガニアの名所をドライブ。貸し切りも可能