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新幹線延伸迫り「近くなる新潟県」アピール 今年はDC、大阪には拠点開設/新潟

 4月からデスティネーションキャンペーン(DC)が始まった新潟県。JRグループと地元自治体、観光事業者が共同で展開するもので5年ぶり8回目のDC開催になる。県と新潟県観光協会はこのほど、大阪市内のホテルに旅行会社を集め観光商談会を開いた。

 新潟県観光協会の高橋正会長は冒頭のあいさつで「梅田に情報発信基地をつくります。北陸新幹線開通で1時間短縮し『近くなる新潟』をアピールしたい。DCもあり、ぜひ企画、送客をいただきたい」と訴えた。

 説明では、DC後の北陸新幹線開通に時間を割いた。大阪市内での観光PRイベント時に調べたアンケートでは、新幹線開業で新潟が「近くなる」と回答した人が多く、関西での新潟県への訪問意欲は6割以上に達した。県観光局の田村定文局長は「大阪から新潟が3時間半に短縮され、関西から鉄道旅行圏内になる」と強調。新駅ができる糸魚川や上越妙高が関西からのゲートウェイになると紹介した。

 JR西日本営業本部の水田雅博課長は、新幹線開業後を見据えた関西と新潟の交流拡大を図る必要性を説いた。「開業当初は乗車が動機付けになるでしょうが、今後は広域観光周遊ルートや2次アクセスの整備が大切」とし、同社が各地で展開している「駅から観タクン」やバス、レンタカーなどが商品化のポイントとした。

 DCでは、県旅館組合が力を入れて取り組んでいる朝ごはんや地酒の宿、今年開府400年を迎える上越市の高田城、開湯100年の月岡温泉などを紹介。JR東日本では、車内で利き酒やジャズコンサートが楽しめる列車「越乃Shu*Kura」や、展望室などをリニューアルした快速「SLばんえつ物語」などの観光列車をアピールした。

 4月30日にオープンする情報発信拠点は、地下街のホワイティうめだに設置。物産販売を行うほか定期的にPRイベントを開催、関西での新潟県の認知度アップを目指す。


情報提供:トラベルニュース社