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15年は琳派400年 京の冬の旅CP/京都

 京の冬の旅キャンペーンの全国宣伝販売促進会議がこのほど、ホテルグランヴィア京都で行われ、旅行会社担当者ら360人が出席した。2015年1月から始まるキャンペーンの概要を京都市、JRグループが説明した。

 京の冬の旅キャンペーンは1967年から始まり、今年で48回目。通常非公開の文化財を特別公開したり定期観光バスの運行で、冬の京都観光を楽しむキャンペーンとして定着している。JR西日本の柴田信取締役によると、今年は旅行会社からの送客が前年比で10%ほど増え、特に九州からの伸びが顕著だという。

 来年49回目のテーマは、世界遺産登録20周年、本阿弥光悦が鷹峯に芸術村を開き琳派(りんぱ)誕生から400年を記念する。琳派を代表する俵屋宗達ゆかりの頂妙寺や建仁寺霊源院が京の冬の旅で初公開されるほか、本阿弥光悦の菩提寺の本法寺や龍安寺仏殿・西の庭など久しぶりに公開されるものなど盛りだくさん。

 特別公開文化財をめぐる定期観光バスは、世界無形文化遺産に登録された和食、京料理店などを組み込んだ特別コースを4つ設定する。嵐山や東山で開催される花灯路などイベントに合わせた半日コースの定期観光バスも運行する。

 また、茶会や日舞などを体験するプログラム「千年の心得」、竹籠づくりや西陣織の小物づくりなどを体験する「京のたしなみ」、京料理や和菓子など食を前面にしたイベント「食遊菜都」なども実施する。年間5千万人が訪れる京都観光の8割を占める5回以上のリピーターだけでなく、新規の若い女性をターゲットにしていく。

 会議であいさつした京都市の門川大作市長は「観光で日本を元気にしていく」とし、京都市の観光施策を紹介した。WiFi環境を充実させたほか、市バスを35年ぶり増車する。今年8月中に市内の屋上看板を撤去し「美しい京都をさらに磨きをかける」話した。


情報提供:トラベルニュース社