アクセスランキング、1位はバニラインタビュー、JLチャーターも
[総評] 今週は、バニラ・エア(JW)営業部長の近藤寛之氏のインタビューが1位になりました。ちょうど11月1日にはJWが航空券の販売を開始しましたが、良いタイミングで掲載出来たのかもしれません。旅行会社との関係や、レジャー路線に特化するというJWの営業戦略についてお聞きしていますのでお読みいただければ幸いです。
航空券やウェブサイトについては記事(リンク)をご覧いただければと思いますが、台北、ソウル、沖縄、札幌に片道1000円という記念運賃は魅力的です。これは是非試してみようと思いましたが、発売時間の15時になる前からウェブサイトが表示されにくい状態になっており、残念ながら断念することになりそうです。(関係のない話ですが、サイトメンテナンスの画面によるとJWの漢字表記は「香草航空」とのことです。)
JWのウェブサイトについても、まだ表示できていませんので実物を見たわけではありませんが、11月1日に開催された記者会見でのプレゼンテーションでは興味深い点がありました。それによると、LCCとはどういったもので、その中でもJWが異なる点はどこかを説明しているほか、予約のプロセスを分かりやすく示し、さらに「初めての海外旅行」といったコンテンツを設けているそうです。
プレゼンテーションのスライドを見る限り、JWがあらゆる世代をターゲットとして分かりやすく、使いやすくしようとデザインした意図が感じられました。エアアジア・ジャパンとの提携解消の一番の理由は日本市場の特性を踏まえた営業展開ということでしたから、新サイトではこうした工夫を凝らしたものと思われます。
また、ランキング2位に入った日本航空(JL)の記事では、下期以降のチャーター計画についてご紹介しました。上期はボーイングB787型機の運航停止で影響を受けたものの、松山空港から欧州へ初設定するなど可能な範囲で需要の創出、喚起に取り組まれたそうで、下期もハワイのコナや初となるネパールへの運航を計画しているといったお話をお聞きできました。
2016年度にはB787型機によるチャーターの可能性も出てくるとのことで、これまでは運航距離と座席数、市場規模のバランスから設定が難しかった方面も選択肢になってきそうです。
このほか、変わったところでは9位にロシアのビザ緩和についての記事が入りました。特にインディビ系、あるいはMICEなどの業務に関わりの深い話題だと思われますが、ロシアはネット上では「おそロシア」「おもロシア」などといって不思議な愛着といいますか興味を持たれている国ですし、世代によっては、加藤登紀子さんのスンガリーなどで現在以上に心理的な距離の近い国だったのではないかと思うことがあります。
今回のビザ緩和によって業務渡航などでの交流が増加すれば、観光面への波及効果も多少なりとも期待できるでしょう。文化も歴史も自然も国土も幅広い国ですので、旅行会社にとってもビジネスチャンスになるのではないかと期待しています。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2013年10月第5週、11月第1週:10月27日0時~11月1日18時)
第1位
◆インタビュー:バニラ・エア営業部長の近藤寛之氏(13/10/29)
第2位
◆日本航空、下期チャーターは約85本、地方強化へ-新方面も(13/10/29)
第3位
◆ピーチ、関空/成田線、初便に166名-新エンタメサービス予定も (13/10/27)
第4位
◆スクート、B787日本導入へ-大都市で新路線開設も(13/10/28)
第5位
◆手配旅行の規制緩和へ、旅行区分の見直しも-第2回旅行産業研究会 (13/10/30)
第6位
◆トルコ航空、成田線増便、週14便に-夜便追加、以遠需要拡大へ(13/10/27)
第7位
◆日本航空、上期は250億円増収、通期も上方修正(13/10/31)
第8位
◆ミャンマー、成田路線が自由化、以遠権も(13/10/28)
第9位
◆ロシアのビザ緩和、原則2週間で取得可能に、数次ビザも期間延長(13/10/27)
第10位
◆ANAグの次期経営戦略、羽田は「起爆剤」、地方需要獲得めざす(13/10/30)