羽田発着枠、記者レク詳報【4】

  • 2013年10月3日

-残り9枠についてアメリカ等との交渉があると思うんですけど、先ほどおっしゃられたIATAとの関係等でいつまでに決めなきゃいけないというようなのは、この9枠についてはないんですか

 ダイヤ申請は、その部分については誰もできないという形になりますので、そういった意味ではいわば留保されているという形になるということだと思います。


-それは認められているというか、可能なことですか

 もともと飛べるという状態にならないと申請できないので、例えば完全に仮の話なんですけれども、誰かが「私はそのアメリカ昼間やります」というエントリーがなされたとしても、それはダイヤ調整の段階で、スロットの裏付けがあるわけではないので却下されることになります。非常にテクニカルな話ですけれども。


-いつまでにみたいな、ざっくりとした決まっているようなことはないのでしょうか

 ダイヤのエントリーは基本的に半年ごとにおこなっておりますので、半年ごとに調整すると。今回は夏ダイヤにあわせて調整をやるということで、それが10月にエントリーの期限があったと。そうすると今度は冬ダイヤがまた同様に調整しなきゃいけない時が来ますので、その時には例えばまた新しい路線が決まっていれば、新しい路線がダイヤとして調整のためのエントリーがなされるということかと思います。


-夏ダイヤの間の半年は飛べないということですね、この9枠は

 昼間は、基本的に飛ぶのは難しいということになろうかと思います。ご案内の通り、羽田空港については基本的にすごく混雑している空港でございまして、羽田だけでなく相手方空港も混雑していたりすると、希望する時間帯がその調整過程においてなくなってしまうことも十分に考えられますので、そういった場合には急遽飛びたいといっても難しいということになる可能性が高いかと思います。空いていれば大丈夫ですけれども。


-例えばドイツなんですけど、NHが2つでJLがなしと、お客様で日本の航空会社で飛びたいけども、と選んだ時には、JLがないのでNHしかないという選択になると思うんですね。お客様から見た選択肢が増える、増えないという面から見ると、そこの考え方はどうなるんですか

 個別の路線を短期的に見るとですね、いろんな問題は、いろんなご議論はあろうかと思っております。ただ、競争自体はですね、日本の航空会社だけでおこなわれているわけでもございませんし、外国航空会社との間でもおこなわれており、また空港間でも羽田と成田の間で競争がおこなわれるという形になろうかと思います。そこは、そういった中でですね、お客様の志向に合わせてチョイスをしていただくという形になろうかなと思います。

 とりわけ、ドイツにつきましてご指摘をいただいたところでございますけれども、ヨーロッパの路線につきましては、例えばドイツ、フランスにつきましてはその国に行くというよりはむしろそこを経由して目的地に進むという、いわばゲートウェイとしての地点になっているということかと思います。

 で、そういった観点からすればですね、JLグループはもともとですね、フランスを拠点としてネットワークを展開していて、それからNHはスターアライアンスですのでドイツを拠点としてネットワークを展開していると。そういった観点からするとですね、JLにもフランスに配分がなされておりますし、もとより成田のネットワークもあるのでですね、著しく今回の配分によって何か歪みが生じているというようなことではないという風に考えます。