JAL・ANA、8月の国際線旅客数は2.4%増、中国復調傾向
日本航空(JL)と全日空(NH)の2013年8月の輸送実績で、2社合計の国際線旅客数は前年比2.4%増の135万9528人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は6.8%増で、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)が7.2%増となったため、ロードファクターは0.3ポイント増の82.5%となった。
会社別に見ると、JLの旅客数は4.4%増の72万9776人となり、ASKの5.5%増に対してRPKは6.8%増で、ロードファクターは1.0ポイント増の81.9%となった。
方面別では、旅客数で欧州線が13.4%増と2桁の伸びを示したほか、東南アジア線が7.2%増、太平洋線が6.7%増と増加した。また、中国が3.3%増と2012年8月以来のプラス成長。利用率は欧州が4.8ポイント増の83.2%と好調であったほか、韓国が1.5ポイント増の82.3%、太平洋が3.0ポイント減ながら82.2%などとなった。
一方、NHは旅客数が0.2%増の62万9752人で、ASKが8.3%増、RPKが7.7%増となり、ロードファクターは0.5ポイント減と前年を下回ったものの83.3%とJLよりも高い結果となった。方面別では旅客数は北米/ホノルルが12.9%増と好調であった一方、利用率ではアジアが0.6ポイント増で84.4%となった。
中国線については、旅客数は0.3%減と前年を割り込んだが、座席供給量はJLが6.8%増としたのに対して前年と同じ水準に留めたため、ロードファクターは昨年の尖閣問題発生前の水準まで回復したという。また、韓国線も復調しつつあるとした。
なお、JL、NHともに中国線の旅客数が前年を上回るか前年並みとなった理由は、中国発の需要が好調であるほか、中国/北米間など日本を経由する移動需要が取り込めているためという。