日本旅行、下期は2%増の18万人目標-ロング強化、シニアと女性重視
日本旅行は7月31日、2013年度下期のマッハとベストツアーを発表した。下期は長距離方面を強化し、ヨーロッパ、アメリカ、オセアニア方面のコースを拡充。また、上期に引き続き、熟年・シニア層と女性層を重点顧客層とし、専用商品の拡充と販売拡大をめざす。
日本旅行によると、13年度上期の販売人員は前年比13.9%減で推移しており、中国を含むアジアが27%減と減少。特にボリュームの大きい韓国が48%減なったことで、前年を下回る見込みだ。一方、シンガポール、マレーシアは30%増、タイは20%増と増加。ヨーロッパは前年並みとなっている。
下期は販売目標人員を2%増の18万人に設定。長距離方面の強化や重点顧客層への取り組みにより、韓国の落ち込みを補えるとの考えだ。旅行代金は円安の影響などにより、平均で3%から4%上昇した。
長距離方面では、ヨーロッパの「ベストBUYヨーロッパ」で新商品「ベストBUYゴールド」を7コース設定。ベストBUYよりも旅行代金をやや高めに設定し、内容と価格にこだわった「ちょっと贅沢なコース」として提供する。方面は、イタリア、スペイン、フランス、イギリス、ドイツ・オーストリアとした。
例えば「ベストBUYゴールド アリタリア-イタリア航空の往復直行便で行く最後の晩餐鑑賞付 ゆったりイタリア8日」では、エコノミークラスで追加料金無しで並び席を用意。「ちょっぴり贅沢ポイント」として、一分食事にイタリアのスパークリングワインやミラノスイーツをつけた。3日目のローマから6日目のミラノまでの移動は長距離移動もくつろげるよう「ゆったりバス」を利用するなどこだわった。旅行代金は、大人1名エコノミークラス利用で25万9900円から46万9900円。
また、「大・好・き」シリーズでは「ゆとり」を重視し、連泊設定やフリータイムの時間を増やした。新幹線やデラックスバスを利用し、旅を快適に楽しめるような内容にした。
同社がヨーロッパとアジアにつぐ強化方面として位置づけるアメリカでは、国立公園や世界遺産など、アメリカの大自然をめぐる企画を中心に商品数を増やしたほか、西海岸の都市をめぐるコースやニューヨークを訪問するコースを強化し、ラインナップの拡充につとめた。下期がベストシーズンとなるオセアニアでは、添乗員付コースを強化し、新コースも設定した。
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