カナダ各州、日本市場の底上げに工夫、通年化など課題も-RVCレポート(2)

  • 2013年6月25日

オーロラ効果で旅行者増、新たな素材のアピールも

RVC2013はオタワの中心にあるコンベンションセンターで開かれた ランデブーカナダ2013(RVC2013)には、日本からカナダの現地法人を含め26人の日本人バイヤーが参加し、530組のセラーと積極的な情報交換がなされた。日本市場については各州政府観光局とも積極的な姿勢を示しており、特にオーロラデスティネーションでは日本人が好調に推移していることから、引き続き取り組みを強化。さらに、オーロラ以外の素材のアピールも進めていくとしている。


ユーコン、夏のソフトアドベンチャーをアピール

ユーコン準州観光局セールス担当の高橋由香氏(右)とアジア太平洋地区マーケティング・マネージャーのジェシカ・ルッフェン氏 ユーコン準州では、オーロラ人気もありホワイトホースへの日本人旅行者が増加した。バンクーバーからエア・カナダ(AC)のほかウェストジェット航空(WS)、エア・ノース(TL)が飛び、アクセスがいい点も強みだ。また、ユーコン準州観光局セールス担当の高橋由香氏によると、チャーターによる送客を検討している旅行会社もあるという。

 今後はオーロラに加えて、8月末から9月初旬にかけての紅葉や、ハイキングやカヌーなどのソフトアドベンチャーもアピールしていき、マーケットの裾野を広げる取り組みを進めていきたい考え。ユーコン独自の観光素材として先住民の文化も積極的に紹介していく。

 現地オペレーター、ルビーレンジ・アドベンチャー社長のカルステン・メルシャー氏も「オーロラが人気だが、ユーコンの醍醐味は夏のアクティビティ」とし、ハイキングやカヌーを紹介。「日本人旅行者向けにはホワイトホースからの半日トリップも提供できる」点を強調した。同社では現在、8名の日本語ガイドがおり、今後10名まで増やす予定だという。さらに、アラスカと組み合わせたツアーも設定し、商品の多様化もはかっている。