JATA、「もう一泊、もう一度」応募者は19.7%増-14年度はネット応募可能に

  • 2013年3月21日

(右から)JATA国内旅行推進委員会委員長の吉川勝久氏、JATA国内・訪日旅行推進部部長の興津泰則氏  日本旅行業協会(JATA)は3月21日、「もう一泊、もう一度」キャンペーンの抽選会を開催した。JATAによると、2012年度の同キャンペーンの応募総数は前年比19.7%増の13万1608泊。JATA国内旅行推進委員会委員長でKNT-CTホールディングス代表取締役会長の吉川勝久氏は、延べ宿泊者数で19万9090人泊だったとし、キャンペーンを「国内旅行の魅力を訴求するとともに、宿泊旅行拡大に寄与している」と評価した。13年度も引き続き実施する計画だ。

 13年度は今年度から実施した、若者層の需要喚起を目的にしたFacebookページでの取り組みをさらに深化させ、引き続き若者層へのアプローチを続けていく。13年度からユーザーが国内旅行の風景や思い出の写真を投稿できるアプリ「日本のいいね!みんなの写真帳」を開設。また、会員旅行会社からの情報提供により、商品造成の苦労話などの掲載もおこなうなど、旅行者、会員会社の双方向のコミュニケーションの活発化をはかる。JATA国内・訪日旅行推進部部長の興津泰則氏によると、下期以降、Facebookのなかで旅行を提案し、商品化につなげる取り組みの実施も検討しているという。

 また、今年からインターネットで旅行を購入した旅行者が気軽に応募できるよう、ウェブサイトでの応募を初めて実施する。今まではインターネット経由での購入の際、宿泊確認書や確認メールなど、宿泊したことがわかるものをプリントアウトして郵送する必要があったが、今回からキャンペーンサイト経由で応募を可能にした。興津氏は「基本は対面重視だが、対面式とインターネットの2面でしっかりとりくむことで送客量の拡大をはかる」と意欲を述べた。13年度は12年度比で2ケタ増の応募者数をめざす。

 13年度のキャンペーンの宿泊対象期間は、4月1日から2014年2月28日まで。JATA会員旅行会社で国内宿泊旅行を購入し、応募ハガキで1泊につき1スタンプを押印して応募するか、3月22日にオープン予定のウェブサイト経由で応募する。コースは1泊1口とした「もう一度コース」、2泊1口の「季節の彩りコース」、3泊1口の「もう1泊コース」を用意。それぞれ国内宿泊旅行引換証2000円分、季節の特産品、平日利用限定のペア宿泊券を合計1100名にプレゼントする。