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フランス、日本人回復基調-今年も大キャンペーン、川島なお美さん起用

  • 2013年3月17日

2013年のフランス観光親善大使となった川島なお美氏と鎧塚俊彦氏。中央は駐日フランス大使のクリスチアン・マセ氏 フランス観光開発機構は3月14日、都内で今年度のキャンペーン発表会を開催した。登壇した同機構在日代表のフレデリック・メイエール氏は2012年を振り返り、海外旅行者の宿泊日数は前年度比で2.7%の増加、観光収入は4.3%増、観光セクターの貿易収支は通年で112億ユーロと大幅黒字との報告をした。この理由に「アジア系の渡航者が増えた」ことを挙げ、日本人旅行者が宿泊日数でも5%増と復調傾向にあることを紹介した。

 メイエール氏は、「日本の旅行会社が“パリから先のフランス”といった新たなアイテナリーを開拓したことが大きい」とし、ノルマンディなど日本人宿泊者数が60%以上の伸びを示した場所もあるという。今年はさらに3%から4%増加すると予測しており、キャンペーンなどで回復基調を後押しすると語った。

 次にエールフランス航空(AF)/KLMオランダ航空(KL)日本支社長のリュック・ドゥラプラス氏が登壇し、同社のサービスや新しいラウンジについてプレゼンテーションをおこなったあと、フランス観光開発機構広報担当の佐藤由紀子氏が登壇。キャンペーンおよびプロモーションの内容を説明した。

フランス観光開発機構在日代表のフレデリック・メイエール氏 2013年は、2010年に開始し今年で3年目となる「感動大国、フランス」のコピーのもと、体験型の5つのテーマをアピール。内容は「美食とワイン」、「ライフスタイル」、「史跡と文化」、「イベント・祝祭」、「大自然に触れる」で、1日シェフ体験や自転車に乗ってパリからモンサンミッシェルまでを旅するといった新しいアクティビティを紹介し、「個人的な感動体験」を示唆していくという。交通広告やインターネット上でのキャンペーンサイトの開設、SNSの利用などにより大規模にキャンペーン情報を発信していく計画だ。

 キャンペーンはクイズに答えるとプレゼントやフランス旅行が当たるといった内容で、2013年9月14日までの6か月間にわたって開催する。首都圏での交通広告は、4月15日からJR山手線や東京メトロなど15路線、駅構内などにポスターを張るなどしてキャンペーンを告知する。

 また、同発表会では本年度のフランス観光親善大使の発表と任命式も実施し、女優の川島なお美氏とその夫でパティシエの鎧塚俊彦氏が就任した。駐日フランス大使のクリスチアン・マセ氏が登壇し、任命式をおこなった。フランスで修業し、パリの菓子コンクールで優勝した経験をもつ鎧塚氏、ワイン通でフランスの三大ワイン産地より4つの騎士号を受けた川島氏ともにフランスにはゆかりが深く、川島氏が代表して「またフランスに帰ることができることはとてもうれしい」と意気込みを語った。