1月の出国者数は2.5%増の136万人、5ヶ月ぶりに増加-訪日は2.4%減
▽13年訪日、予算投入強化-個人旅行、MICE、東南アジアテーマに
13年の訪日プロモーションについて、井出氏は第1次補正予算で訪日個人・ビジネス関係旅行者などの誘致の強化事業に10億400万円を費やすとあらためて説明。2013年度予算については、12年度に調査がピークだった観光統計の整備関連予算が42%減の5億1800万円と減少したことを踏まえ、「実質は増加しており、とくに訪日関連緒伸び率は高い」と述べた。訪日旅行促進事業(ビジット・ジャパン事業)は11%増の54億9100万円となっており「必要なところが充実した予算になった」との考えだ。
今後は個人旅行、MICE、東南アジアからの誘客を中心に強化していく。個人旅行では、団体旅行が落ち込んだ中国をはじめ、各市場で訪日旅行者の個人旅行比率が高まっていることを受けて取り組みを強めていく。また、井出氏は今までは旅行会社との共同広告や招聘事業が多く、消費者に直接アプローチするBtoCの部分が弱かったとし、「今年度以降は個人旅行者に対し、予算面でも力をいれていかなければならない」と述べた。
MICEについては3月7日に第2回MICE国際競争力強化委員会を開催し、中間とりまとめを実施。5月に最終まとめをおこない、具体的かつ戦略性のある方針を出し、MICE競争力の強化を推し進めていく。東南アジアについては、13年度予算で東南アジア・訪日100万人プランとして5億9900万円を計上。伸び率がもっとも高い市場であることから、井出氏は「逃さずにやっていきたい」と意欲を示した。