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全日空が60周年、更なる成長誓う-羽田国際線に期待も

  • 2012年12月1日

記念式典には葉加瀬太郎さんも参加(前列中央の女性は60周年記念機体デザインの大賞受賞者) 全日空(NH)は12月1日、創立60周年を迎え羽田空港国際線ターミナルで記念式典を開催し、NH代表取締役社長の伊東信一郎氏が今後の成長に向け意欲を語ったほか、60周年記念の機体デザインを発表した。

 伊東氏は挨拶の冒頭、2機のヘリコプターと18人の役職員での創業から60年で、約230機の航空機とグループ全体で3万3000人の従業員を抱え、国内外の80都市に1週間あたり約6500便を運航し、年間約4400万人を運ぶ航空会社になったと紹介。

 その上で、こうした成長を支えたのが「日本の民間航空会社としての誇りと、常に社会に新しい価値を提供し貢献したいという熱い思い」であったと強調し、「この思いを大切にしてこれから更に60年、さらにその先も、時代を超えて世代を超えて、世界の中で『ANAは素晴らしい』、『やっぱりANAだ』と言われるよう、ANAグループを成長、発展させていく」と強調した。

 また、国際線についても創業から34年目で就航し、当初は人材やノウハウが足りないなど「多くの試練があり、赤字も続いた」としつつ、現在は「成長を支える事業」になったと説明。式典の会場となった羽田空港発着の国際線発着枠が2014年に再拡張することについては、「大いに期待している」とコメントした。その上で、各国との航空当局間協議で就航可能となったデスティネーションについて、「我々も色々なところに飛ばせると思っている」とし、前向きな姿勢を示した。

 なお、機体デザインは9月に募集したもので、36ヶ国から7042作品が集まった中から大賞を選定。ボーイングB767-300型機に塗装し、2013年2月中旬から国内線に就航する計画だ。また、NHでは60周年に合わせて客室乗務員と空港グランドスタッフの制服を全面的にリニューアルすることも決定。2014年春を目処に新しい制服を導入する予定で、現在はデザイナーの選定を進めているところという。


60周年記念機体デザイン