紀伊半島を一大観光圏へ 国と3県、22市町村で連絡会議発足

 昨年9月の大水害で大きな被害を受けた紀伊半島の観光振興や活性化に向けて、国と紀伊半島の3県・22市町村が連携して取り組んでいくことが決まった。「紀伊半島の観光振興と社会資本整備に関する連絡会議」が11月19日に発足し、今後、広域観光圏としての紀伊半島の振興策を検討する。

 紀伊半島では、2013年に伊勢神宮式年遷宮、14年に紀伊山地の霊場と参詣道の世界遺産登録10周年、15年には高野山開創1200年とビッグイベントが控える。そのため、半島全体の魅力を高め広域観光圏としての魅力を発信、観光交流人口の増大を図る。同時に、南海トラフ巨大地震のリスクが高まっており、幹線道路の整備や防災拠点づくりなどハード面の整備についても具体策を進めていく。

 和歌山県新宮市で開かれた19日の会議では、那智勝浦町長や新宮市長らが水害からの復旧状況を説明したほか、広報活動を展開していくことなどを決めた。年度内に2回目の会合を開く予定。

 なお、事務局は近畿地方整備局企画部と近畿運輸局企画観光部。


情報提供:トラベルニュース社