「1万円のさぬきうどん」を初公開 東京で試食会/香川

 「うどん県」として観光目的地としての知名度アップに話題をふりまく香川県が、今度は「1万円のさぬきうどんを初公開」と、東京のレストランにマスメディアやパワーブロガーを招き試食会を開いた。

 1万円のうどんにひかれ訪れた会場で、同席者と1万円のうどんを予想した。「金粉を練り込んだ金色のうどんじゃないか」「世界三大珍味を付け合せたメニューでは」と期待も高まる。

 カメラの放列のなか、いよいようどんが登場。うどんは金色じゃないし、キャビアも見当たらない。丸の内ホテルの山口仁八郎総料理長が考案した1万円のうどんは、香川県名産のオリーブ牛で出汁をとった讃岐うどんに、オリーブ牛テールのブルギニオン風など地元のプレミアム食材を添えた料理だった。

 試食したうどんはおいしかったし、同席者からは「3千円なら払うかな」との感想もあった。1万円うどんで釣られてしまったのは、香川県のPRのうまさ。気分は悪くない。

 試食会には浜田恵造・香川県知事も出席し、試食の撮影に応じながら、オリーブをコンセプトにした魅力づくりの推進を強調。県の担当者は2010年に飼育を開始したオリーブ牛の生産量が今年は1千頭を見込めることや、この秋からオリーブを混ぜた餌で生産したオリーブハマチの出荷を開始したことなど紹介していた。


情報提供:トラベルニュース社