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RCI、初のボイジャー東京発着クルーズ実現-今年は過去最高の集客

  • 2012年9月18日

▽2012年は約1万3000人集客、日本市場のステータス向上へ

 ミキ・ツーリスト・クルーズセンター営業課長の糸川雄介氏によると、RCIは2012年、レジェンドの横浜発着クルーズで旅行会社のチャーターを含む計6本を運航し、約9500名を集客した。前後の片道クルーズ4本を含めると約1万3000名といい、アジアクルーズ全体では前年比56%増の約2万5000名を達成する見込み。同社として過去最高の集客数となった。2013年も今後発表するマリナーによるクルーズを含め「少なくとも2012年と同程度」の集客をめざす考えだ。

 2013年はカーニバル・ジャパンによる日本発着定点クルーズも開始されるが、新しい競合相手の出現については、クルーズ機運のさらなる高まりへの期待とともに「船自体で勝負していく」(取締役東日本営業本部長の飯尾功氏)と、ファシリティへの自信を示す。

 一方、今回の発表では「好調の中国市場に注目が集まる中、日本に配船が必要かという疑問もRCI社内にもあった」(壇原氏)と、アジアクルーズ市場における日本市場の位置づけにも言及があった。壇原氏は「特に中国の販売が伸びており、ますますアジアに新しい船が投入される可能性があるが、イールドが高い中国が中心となり、日本に船が回ってこないこともあり得る。商材確保の競争にさらされている」と危機感を示唆。船の収入源としてオンボードレベニューが重要だが、中国はカジノを楽しむ客が多く、収入が高いという。

 今回のボイジャーの日本発着クルーズは、ミキ・ツーリストのチャーターによるもの。壇原氏は「売るものがなければビジネスは成り立たない。弊社は日本市場のステータス向上に努力を続けていく」と強調した。飯尾氏は旅行会社に対し、各社の顧客にカジノを含むクルーズライフの楽しさをアピールするとともに、ドリンクパッケージやスパパッケージなどの積極的な販売を呼び掛けた。