ガルーダ、ビジネスと訪日強化-羽田増便も視野に

  • 2012年7月30日

日本・韓国・中国・アメリカ地区総代表のリスナンディ・サエプラフマン氏(中央)、GAマーケティング部の児玉優子氏(中央左)東日本地区営業本部営業部長の和田博之氏(中央右)  ガルーダ・インドネシア航空(GA)は、ビジネスとインバウンドの需要の取り込みを強化する。7月26日に開催した記者会見で、日本・韓国・中国・アメリカ地区総代表にこのほど就任したリスナンディ・サエプラフマン氏は「日本市場は我々にとって大変重要な市場」と改めて強調。「コーポレートとの関係はとても大切」と述べ、グローバル企業との企業契約を促進する方針を示した。

 GAによると、2011年は1469社の企業と契約しており、2015年までに2100社への拡大をめざす。特に、東日本地区営業本部営業部長の和田博之氏によると、成田/ジャカルタ線でビジネス需要の取り込み強化をはかる。

 和田氏によると、インドネシアの好景気で「出張需要は相当数増えている」という。特にインドネシアへの企業進出や工場の設営で、技術系の人々の出張が増加した。現在のロードファクターはレジャーを含め60%から65%だが、2012年中には75%から80%まで引き上げたい考え。

 成田/ジャカルタ線はGAのほか、日本航空(JL)と全日空(NH)がそれぞれデイリーで就航。和田氏は「3社の便がフルで埋まるほどの需要はまだそこまでない」としながらも、日曜日東京発、金曜日ジャカルタ発は出張需要でほぼ埋まると述べた。コスト削減でエコノミークラスを利用する出張者も増えており、今後も増加が期待できるという。

 競合他社との差別化については「お客様目線で、選んでいただけるようなサービスを提供していきたい」考え。とくに機内入国審査プログラムは乗客から非常に好調であるといい、今後もGAの強みとして、周知徹底をはかる。

日本・韓国・中国・アメリカ地区総代表のリスナンディ・サエプラフマン氏  また、サエプラフマン氏はネットワークマネジメント部門副社長の経験などを活かし、インドネシア以遠への需要拡大にも取り組んでいくという。現在は日本/インドネシア線は「モノ路線扱い」だが、インドネシア経由のオーストラリアや、アジア近隣諸国への乗り継ぎ需要の拡大をはかり、ネットワークを構築していきたい考え。ジョグジャカルタやコモドなどへの日本人の訪問先拡大もめざしたいと述べた。

 

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