ルックJTB、13年度は更なる進化-買い取りにも積極姿勢
JTBワールドバケーションズ(JTBW)代表取締役社長の北島文幸氏は7月25日、本誌取材に対して2013年度に「ルックJTBのもう一段上の進化」をめざす考えを示した。
ルックJTBは2011年度に、ツアー内容の明示など商品革新をおこない、2012年度は商品革新の完成の年として位置づけているが、現在はこうした取り組みが「非常に認知されている」ところ。しかし、「商品革新に終わりはない」ことから、2013年度商品については、ルックJTBの商品を高級、中間、価格訴求の3分類で明確化することをめざす考えだ。
北島氏はこのねらいについて、ルックJTBがテーマとして掲げる“満足が見える旅へ”の実現であると説明。「旅行というものはもともと中身が見えないものだが、お客様と販売店がその中身を明確に分かるような形で伝える」ことをめざすという。
具体的には、最上級商品として展開している「くつろぎの旅」「心ゆく旅」を強化、差別化するとともに、赤いパンフレットの期首商品、黄色いパンフレットの期中商品もそれぞれ区別を明確化する。最上級商品は、JTBロイヤルロード銀座などグループ内の競合も想定されるが、北島氏は「棲み分けはしない。社内でも自由競争であり、調整は一切しない」と明言した。
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