マリオット、日本のイン・アウト好調-MICE1.5倍で推移

  • 2012年7月25日

アジア太平洋地区社長兼マネジングディレクターのサイモン・クーパー氏(中央)、アジア太平洋地区ホテル開発取締役副社長兼日本・ベトナム地域ホテル運営副社長のポール・フォスキー氏(右)、グローバル・セールス日本・韓国支社長の小杉眞弘氏(左)  マリオット・インターナショナルは東京と大阪でのワークショップ「グローバルセールスミッション」に先立ちプレスミーティングを開催した。来日したアジア太平洋地区社長兼マネジングディレクターのサイモン・クーパー氏は「日本は中国に次いで世界2位。これからも大切な市場」と、日本市場の重要性を強調。「円高で旅行需要に躍動感がある」と現状への認識を示し、「今年は世界の海外旅行者数が10億人を超える予測がされ、旅行の黄金時代にある。日本はインバウンドのほか、マリオットの全世界のホテルへのアウトバウンドのソースとなる」と期待を述べた。

 クーパー氏によると昨年の震災では東京のホテルに大きな影響があったが、大阪、沖縄ではあまり影響はなかったという。東京の稼働率はかなり下がったが、10月後半から徐々に上昇し、今年1月には2010年並みに回復した。また、アウトバウンドを主体とする日本オフィスの営業については、グローバル・セールス日本・韓国支社長の小杉眞弘氏が「今年はグループ、特にMICEが多く戻ってきた」と説明。今年は通常の動きに加えて昨年のキャンセルや延期が戻っており、かなり大型の団体を含め従来の1.5倍の見積もりがある」と、2010年を上回るペースで動いていることをアピールする。

 さらに小杉氏は日本発の航空路線が今年度、LCCを除いても18ルートが新規就航することを指摘し、「この勢いを止めないためにもキャンペーンやマーケティング活動、FAMトリップなどを積極的に展開していく」考えだ。また、「付加価値を付けて収益の上がる商品を展開していく」意向で、旅行会社とは若年男性層などの需要の弱い市場の強化や、シニア層など主要市場での拡大といった分野での協力体制に期待を示した。

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