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全日空、成田/ヤンゴン、デリー線開設へ-ビジネス需要に焦点

  • 2012年7月10日

ヤンゴン線はビジネスジェットで運航。成田/ムンバイ線に次ぐ2路線目だ(写真は2007年撮影)  全日空(NH)は成田/ヤンゴン線に10月15日から、成田/デリー線に10月28日から就航する。関係当局の認可が前提だ。NHによると、今後も成長が見込めるアジア路線の拡充と、アジア/北米間の接続需要をターゲットに路線を展開する考え。就航により、NHグループ経営戦略に掲げた国際線ネットワークの拡充を加速化し、長距離需要と接続需要を重視したネットワークキャリアとして、ビジネスモデルと国際競争力の強化をはかる。

 成田/ヤンゴン線は月、水、土曜日の週3便で運航する。運航機材はボーイングB737-700ER型機で、ビジネスクラス38席のみのビジネスジェットだ。ヤンゴンへは関空/ヤンゴン線が1996年から運航していたが、2000年にミャンマーの政情不安などから運休。日本からヤンゴンへの直行便は12年目ぶりの再開となる。民主化に向けた動きが進むミャンマーの経済成長を見込み再開を決定したという。まずは日本発着のビジネス需要の取り込みをはかる考えで、将来的には観光需要や北米への乗り継ぎ需要にも期待するという。

 成田/デリー線は週7便で運航。直行便就航は今回が初めてだ。主なターゲットはビジネス需要で、北米への接続需要の取り込みをはかる。スケジュールもNHの成田/ロサンゼルス線、サンフランシスコ線との乗り継ぎ利便性を考慮して設定しており、乗客の5割から6割は接続需要になるとの見通しだ。機材はボーイングB767-300ER型機で、ビジネスクラス35席、エコノミークラス167席。

 両路線とも、航空券の予約・販売は7月12日から開始する。ヤンゴン線では現在バンコク経由ミャンマー行きで設定中のスーパービジ割を直行便にも適用する。例えば7月31日までに購入した場合、2012年10月15日から2013年3月31日の日本出発で、運賃は往復で平日22万5000円、週末30万5000円。燃油サーチャージは別途必要だ。

 デリー線では就航記念運賃として、期間限定でエコノミークラス割引運賃「エコ割デリースペシャル」を販売する。販売期間は2012年7月12日から9月30日で、2012年10月28日から2013年3月31日日本出発分が対象だ。現地での滞在日数は2日から最大1ヶ月まで。例えば7月31日までに購入した場合、往復で5万7400円とした。燃油サーチャージは含まれない。詳細なスケジュールは下記の通り。


▽成田/ヤンゴン線 運航スケジュール
・10月15日~27日
NH913便 NRT 10時30分発/RGN 15時30分着(月、水、土)
NH914便 RGN 21時30分発/NRT 06時50分着※翌日(月、水、土)

・10月28日~
NH913便 NRT 11時10分発/RGN 17時05分着(月、水、土)
NH914便 RGN 22時00分発/MRT 06時40分着※翌日(月、水、土)

※2013年1月5日~28日は使用機の整備期間のために運休


▽成田/デリー線 運航スケジュール(10月28日~、デリー発は10月29日~)
NH917便 NRT 17時20分発/DEL 00時20分着※翌日(デイリー)
NH918便 DEL 01時25分発/NRT 12時50分着(デイリー)