HIS、夏休みの予約は17%増-8月は過去最高を予想

  • 2012年7月8日

 エイチ・アイ・エス(HIS)の2012年の夏休み期間(7月14日~9月30日)の予約数は6月30日現在、前年比17%増で推移している。今年は9月に連休が取りにくいことから、ファミリー需要を中心に7月、8月出発の予約が多く、特に8月出発は過去最高となる見込みだ。特にグアムやハワイなどが2ケタ増と好調に推移しているという。出発日は1位が8月11日、2位が7月14日、3位が8月12日となった。

 予約の傾向としては、ファミリー専用商品「かぞくで海外旅行」の人気が高く、自社主催のファミリー向け商品の予約件数は5割以上の伸びで推移し、夏のレジャー需要を牽引している。また、HIS独自のチャーター便として、ジェットアジア・エアウェイズ(JF)のタイ行きチャーターをデイリーで運航。そのほか、お盆や9月の連休などを中心に、アジアや近場のビーチなどでチャーターを展開しており、今後の駆け込み需要でさらなる積み増しが期待できるという。

 方面別では、上位3位が昨年と同様ソウル、ホノルル、グアムとなり、10位のうち7ヶ所が近距離のアジア方面となった。土日を利用した、ソウル、台北、上海の1泊2日商品の需要が高まっているという。アジアを中心としたLCC利用の価格訴求型パッケージツアーの予約も順調に推移している。

 また、ロング方面では円高の追い風もあり、ヨーロッパの添乗員同行ツアー「インプレッソ」が4割以上の増加となった。ロンドンオリンピック効果で観戦を目的としたヨーロッパへの個人旅行も増えており、オリンピック観戦ツアーも好調に推移している。アメリカ方面も航空券予約を中心に堅調で、2割以上の伸びを示している。

 その他、5月の金環日食の影響で自然観測ツアーの注目が集まり、オーロラ鑑賞ツアーの人気が高まっているという。2011年から2012年は十数年に1度のオーロラのあたり年といわれており、カナダでは夏から秋にかけてもオーロラが鑑賞可能であるため、シニアやハネムーナーなどを中心に冬と同等レベルの予約が入っている。また、定期便がないアラスカでは、往復直行チャーター利用の商品が予約を伸ばしているという。