現地レポート:南アフリカ、王道ルートで探る新商品、新客層-インダバより
日本人訪問者数25%増へ、新たなピークを探して
ケープタウンモノやハネムーナー、新テーマも
ハネムーナー、若い女性にもアピール度大
ポストツアーでは南アフリカの見どころを視察した。まずはケープタウン。テーブルマウンテン、ペンギンのいるボルダービーチやオットセイのいるドイカー島、喜望峰などへの拠点として扱われることが多いが、町自体の楽しみもある。
ショッピングモールのあるV&Aウォーターフロントではショッピングや食事が楽しめ、敷地内には地ビールを楽しめるブルワリーも。南アフリカ産のオーガニック食材店、デザイン、質ともに優れたバス用品の店といった洗練されたショップを見つけることができ、若い女性にも喜ばれそうだ。モール内は警備が行き届いているため、一人歩きも問題ない。
ビーチ沿いのホテルに宿泊すればテーブルマウンテンの美しさを目の当りにできるほか、ホウトベイに向かう途中にあるチャップマンズ・ピーク・ドライブの展望台からの眺めは最高だ。9月には出産と子育てのために南セミクジラがやってくるといい、イルカの大群などとともに目撃率も高いそう。ひとつのアクティビティとしても喜ばれるのではないか。テーブルマウンテンのケーブルカーが風の影響で2日のうち1日は運行中止になるため、ケープタウンでは少なくとも2日間の余裕をもって滞在するのが一般的だが、もっとゆっくり時間をかけてじっくり楽しみたい。若い層向けに1週間程度のモノプランもよさそうだ。
次に訪れたのは、目玉となるクルーガー国立公園だ。四国がすっぽり入るという広大な敷地内にロッジが点在する。公園に私営保護区が隣接しており、そちら側にはサファリがセットになったプランを擁する豪華なリゾートもある。公園と私営保護区の間は柵などが設けられていないため、動物は自由に行き来することができ、私営保護区内ではビッグ5(ゾウ、ライオン、バッファロー、サイ、ヒョウ)に遭遇した際、ブッシュの中をある程度追跡して見学することができる。
また、夕暮れ時に沈む夕日を眺めながらワインやカクテルをいただく「サンダウナー」ができるのも、私営保護区ならでは。ロマンチックなひとときで、カップルやハネムーナーにおすすめ。サファリが終わった後の豪華リゾートで過ごすのんびりした時間は、このうえない贅沢だ。またとない良い思い出になることは間違いない。
クルーガー国立公園の位置するムプマランガ州はほかに、世界三大渓谷に数えられるブライデ・リバー・キャニオンを擁し、こちらもはずせない観光地となっている。移動距離が長いのが難点だが、公園内を走ることで野生動物を車窓に見ることができるので、長時間車内にいても飽きないルートを考えたい。