現地レポート:南アフリカ、王道ルートで探る新商品、新客層-インダバより
日本人訪問者数25%増へ、新たなピークを探して
ケープタウンモノやハネムーナー、新テーマも
テーマを定め思い出深い旅を
体験型アクティビティも
体験型アクティビティとしてぜひ取り入れたいのが、アフリカゾウの保護施設である「エレファント・ウィスパーズ」だ。天敵のいないアフリカゾウは増えすぎを防ぐためその個体数のコントロールが必要となっており、こうした保護施設が点在するという。エレファント・ウィスパーズはそのうちのひとつで、間近で見ることができるようゾウを調教している。ゾウへのえさやり体験や、横たわったゾウの身体に触れたり一緒に写真を撮ったりすることもできる。
このような施設がいくつもあるとはいえ、気性が荒いといわれるアフリカゾウと触れ合える体験はなかなか珍しく、アフリカならではの体験としてアイテナリーに取り入れると喜ばれるだろう。今回は体験しなかったが、ゾウに乗ってトレッキングすることもできるようである。
「一生に一度はアフリカへ」というモチベーションから南アフリカを旅先に選ぶ人は多い。それゆえ、アイテナリーにたくさんの素材を盛り込み「1度で済む旅」を作ってしまいがちだ。初心者向けの一度に多くを回るツアーもいいが、テーマを絞った新しい旅程プランがあれば、「次回はこのテーマで」と“2度目のアフリカ”をプランするモチベーションになるのではないか。リピーターはもちろん、新規のSITも獲得できれば理想的である。
「年に3回くらい旅行する、旅慣れた層をターゲットに加えたい」と近藤氏が言うように、シニアの団体周遊パッケージだけでなくFITやSIT、フリープランなども視野に入れたい。
取材協力:南アフリカ観光局
取材:岩佐史絵
取材:岩佐史絵