ルフトナークルーズ、日本での取り組み強化、リバークルーズの魅力訴え
オーストリアのリバークルーズ会社、ルフトナークルーズは22日、オーナーのウォルフガング・ルフトナー氏来日に伴い都内で記者会見を開催した。ルフトナー氏は「リバークルーズはヨーロッパ観光で最も便利で魅力的な方法」とアピールし、「日本市場での取り組みを強化していきたい」と意欲を示した。
同氏によると、ルフトナークルーズは以前ニッコウトラベルがセレナーデ号を建造する前に活用しており、多くの日本人の受入実績がある。日本人向けの食事やサービスなどの対応も十分に可能で、10名以上のグループには日本語ガイドを提供するという。
昨年末から日本販売代理店を担当するインターナショナル・クルーズ・マーケティング(ICM)代表取締役の中川節子氏によると、日本市場でのメインターゲットは、ヨーロッパで1週間のリバークルーズと長期間のため、シニア層となる見込み。ただし、中川氏は自身の乗船体験を通し、「ヨーロッパの牧歌的な景色が楽しめる。川なので船の揺れも少なく、寄港地ごとに新鮮な食材が手に入る」ことから、「女性や家族でも楽しめるのでは」と提案した。
また、ルフトナー氏は「海洋のクルーズは景色のほとんどが海だが、リバークルーズではヨーロッパの街並みや美しい河岸の景色を船から24時間楽しめる」とアピール。同社の保有する10席の客船は全キャビンが窓付きであるため、部屋から景色を楽しめる。おすすめコースは春に実施するアムステルダム発着のチューリップ・クルーズと、プラハ発でニュルンベルクからブタペスト間をクルーズするドナウ川の5ヶ国クルーズで、ほかにも音楽や冬のクリスマスをテーマにしたクルーズなどを用意しているという。
中川氏によると、同社のクルーズはチャーターも多いため、1年前など早めの予約が必要。ただし、アロットは提供可能だ。代金もたとえばチューリップクルーズ8日間で1029ユーロからと「他社と比べて廉価」だといい、既に数社の旅行会社がパッケージツアー化しているという。今後はファムツアーなども実施する予定。また、日本語ウェブサイトを製作中で、6月をめどに完成する計画だ。