主要旅行会社、11年度の海外旅行は2%増、第4四半期は2桁増に
観光庁がこのほど取りまとめた2011年度(2011年4月~2012年3月)の主要旅行会社の旅行取扱概況で、海外旅行は前年比2.0%増の2兆2345億9083万円となった。微増ではあるものの、第1四半期が11.9%減であったのに対し、第2四半期は1.6%増、第3四半期は5.7%増、第4四半期は12.9%増と回復した結果だ。
会社別では、調査対象となった59社(※京阪交通社は7月に営業廃止)のうち33社がプラス成長しており、うち6社が2桁の伸びを示した。取扱額の上位では、ジェイティービー(JTB)グループ14社の合計が3.6%増の4583億4741万円で首位となり、エイチ・アイ・エス(HIS)が9.6%増の3325億8779万円、阪急交通社が6.1%増の2365億1377万円、近畿日本ツーリスト(KNT)が4.1%減の1377億8835万円、日本旅行が0.9%増の1331億8950万円などで続いた。
海外旅行以外では、外国人旅行が25.3%減の473億7450万円、国内旅行が1.4%減の3兆7670億7106万円、合計が0.5%減の6兆490億3640万円。四半期ごとの推移では外国人、国内ともに海外旅行と同様の動きを示しており、特に外国人旅行は第1四半期に61.8%減となったものの、第3四半期には7.0%減まで回復し、第4四半期は反動もあって20.6%増となっている。
なお、3月単月の実績では、海外旅行が23.2%増の2130億915万円、外国人旅行が71.1%増の47億4655万円、国内旅行が44.5%増の3418億5099万円、合計が35.7%増の5596億670万円。海外旅行では、対象の58社のうち前年割れは4社に留まっている。