ハウステンボス、中間期の営利305%増-客単価上昇、通期予想を上方修正

  • 2012年5月13日

 ハウステンボス(HTB)の2012年9月期中間期(2011年10月~2012年3月)の決算は、売上高が前年比24.0%増の72億1500万円となり、営業利益が305.0%増の11億1800万円、経常利益は138.3%増の16億2300万円(佐世保市からの再生支援交付金を含む)となった。

 入場者数は0.4%増の87万5300人とほぼ前年並みであったが、宿泊者数が9.4%増の12万8900人と増加。さらに、場内の消費機会の拡大により、客単価が23.5%増と上昇した。期間中は「ガーデニングワールドカップ・フラワーショー」やイルミネーション「光の王国」、過去最大の「大チューリップ祭」など、規模感と質にこだわったイベントのほか、11月に白い観覧車、12月に3Dアトラクションを2件、3月にアドベンチャーパークなど新規コンテンツを投入し、場内の魅力向上に努めた。その一方、経費削減では販売管理費を5.9%増の46億7400万円に抑え、利益拡大につなげた。

 一方、海外客の動向は、入場者数のうち海外客数は33.6%減の6万3100人と減少したが、宿泊者数では海外客数は6.9%増の2万900人と増加した。

 今回の業績結果にあわせ、HTBでは2012年通期予想を、期首の計画値から上方修正した。通期の見込数値は以下の通り。


▽HTB 2012年(2011年10月~2012年9月)通期の見込数値

入場者数:190万人 (前年比:5.5%増、計画値比:変更なし)
宿泊者数:27万人(前年比:3.8%増、計画値比:変更なし)
売上高:160億円(前年比:21.2%増、計画比:8億円増)
営業利益:17億円(前年比:60.9%増、計画比:4億円増)
経常利益:26億円(前年比:31.4%増、計画比:4億円増)